剣の世界の物語 ギルド・ふぇありーている

ゆにくろえ

第1話 スカーレット大戦争

ここはハーヴェス王国。アルフレイム大陸の中でも大きな都市で、王国で、世界の中心地と言える場所。

そこに構えている冒険者ギルド・フェアリーテイル。

そこで繰り広げられる物語。


「ふわぁ~、今日も眠いや」


フェアリーテイルの受付嬢の一人、シェリスは眠たそうにしていた。

シェリス・アステリアはのんびり屋のハイエルフの少女。

金髪のサラサラなロングヘアーがかわいらしく、ふんわりとした白いワンピースを着ている美少女で、受付嬢の中でも一番人気な女の子。


「よーし、今日もがんばるぞ~!」


シェリスは今日も自分のペースでのんびり頑張るようだ。


このフェアリーテイルはハーヴェス王国のギルドの中でも規模が高く、王国一のギルドとして有名。

ベテランな冒険者たちも愛用していて、ここ10年間アルフレイム大陸ギルドランキング1位を独占している凄い冒険者ギルドである。


ギルドマスターは今は引退した伝説の魔法使いの冒険者と言われており、謎を秘めている。


「いらっしゃいませ!ご主人様!」


フェアリーテイルに所属しているウェイトレスの少女フラン。神々に愛されてるプリーストの女の子でもある。


「おう、何か、依頼を頼む」


冒険者の4人組の男たちのPTがきたようだ。


「この依頼とかどうですか?」


シェリスは、冒険者のレベルや適性を見て、依頼を渡した。


「この依頼、少しレベル高く感じるんだが、成功出来るかわからないぞ」


「多分大丈夫だと思うんだけどなー、報酬も高めだし、挑戦してみてもいいんじゃない?」


「シェリスたそが言うなら、多分間違えないかもしれないな、頑張ってくるぜ!」


この冒険者PTにとって、今のレベルでは、苦戦して依頼を無事こなせるかギリギリの難しさの依頼だった。

運良ければ達成できる絶妙の難易度と言えばいいのだろうか。


「れみりー、お酒ばっかり飲んでないで、何か依頼こなしてきてよ!」


「わらわに相応しい依頼が来ないから、やらないわ」


「ごくつぶしは良くないよー、この近くの森の薬草摘みとかやってほしいんだけど」


「薬草摘みとか初心者向けの定期依頼じゃない?このカリスマ溢れるわらわはシティーアドベンチャーとか、もっと大規模でわらわにしかできないような依頼をやりたいわ」


このれみりーと呼ばれている女性はレミリア・スカーレット。

カリスマを名乗ってるリルドラケンのお婆ちゃんだ。

元々は、凄腕の冒険者だったのだけど、年を取って衰えて見る影もない。

大好きなお酒を毎日たくさん飲んでいる獄潰し。ガメルもほとんどなく、ツケ払いをしている。


「お酒代何日も払ってないの許せないんだけど!」


「だって、お金無いんですもん」


「薬草摘みしてよ!」


「嫌よ!こんな誰でも出来る依頼、カリスマなわらわには向いてないわ。もっと素敵な依頼をしたいわ」


「レベル2グラップラーのあなたにはレベルの高い依頼は無理よ、初心者に交じって薬草摘みとか近くの村の付近に現れた蛮族退治とか、やりなさい!」


「嫌よ!こんな簡単な依頼、カリスマなわらわはやる気起きないわ!」


「僕、あなたみたいな獄潰しのこと、許せないんだけど!」


「だから何よ?カリスマなわらわは初心者向けの依頼とかしたくないわ」


「お酒代滞納してるあなたには言われたくないよ、依頼やってよ!」


「だが断る!わらわに相応しい依頼じゃないものとかやりたくないわ」


「じゃあ、借金返すまでお酒はお預けだよ!」


「だが断る!お酒がないとわらわは生きていけないわ」


「お酒なくても生きていけると思うよ、依頼しっかりこなして借金返せばまたお酒飲めるよ、なんとか村の近くに蛮族現れた依頼、1人頭金1000ガメル、4~5人ぐらいで行ける依頼があるわ。れみりーも参加してくればいいじゃん、相場大体300ガメルぐらいだから、1000ガメルはお得だよ!」


「ボルグとかフーグルぐらいしか出ないでしょ、剣のかけら5個持ちレッサーオーガとか来るかもしれないけど、わらわいなくても余裕よね」


「れみりーが依頼受けなきゃれみりーはガメル手に入らないし、お酒も飲めないわよ、意地を張らないでわがまま言わないで、働いて!!!」


「めんどくさいわ、このカリスマ溢れるわらわがこんな初心者向けの依頼なんでしなきゃいけないの?この凄腕有名カリスマリルドラケンのわらわに相応しくないわ」


「昔はどんだけすごい英雄だったか知らないけど、あなたはレベル2のグラップラーに落ちぶれたわけだし、今はもう、初心者からやり直すしかないわ。コンティニューも出来ないわ!」


こうして、フランとれみりあの言い争いは絶えず何時間も続いていったのであった・・・・・

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