※ちょい休載します※(他サイトにてコンテスト応募予定)付き合っている義妹が浮気した。そしたら.....?
アキノリ@pokkey11.1
第一章
滅亡を覆す切り札
第1話 自殺してやる.....!
☆(遠野廻)サイド☆
俺、遠野廻(とおのめぐる)は義妹、遠野和葉(とおのかずは)と付き合っている。
これから先も内緒の関係を貫き通すつもりだった。
だけどそういう訳にはいかなくなった。
何故かといえば。
義妹が浮気した。
からである。
俺は誰かと暗がりでキスをしていた義妹を見る。
信じられない光景と共に.....心臓が高鳴るのを感じた。
胸が張り裂けそうな程痛い。
何故俺を裏切ってそんな事をしたんだ。
「.....はー!!!!!」
公園の中でイチャイチャしていた。
俺はそんな感じで荒息を吐きながら後頭部を掻く。
それからクソクソクソ!!!!!とイラつきながらその場を後にする。
そしてガリガリと頭を掻きながら走り出す。
義妹だから浮気しないだろうと思っていたのだ。
将来を見据えていたから.....ショックだった。
強迫観念だ。
ショックだ。
「ああ!!!!!」
俺は見上げながらそのまま絶叫しながら駆け出す。
そしてそのまま土砂降りになる中。
別の公園で項垂れた。
もう駄目だ死のう。
そう思いながら横を見ていると.....とても可愛い女子が座っていた。
その女子も泣いていた。
大泣きしている。
俺はその女子を見ながら居たがたまらなくなりコンビニに傘を買いに行った。
それから元の公園に戻ると女子はまだ泣いていた。
そんな女子に俺は傘を差し出す。
「.....?.....え?」
「これ使え。.....返さなくて良いから。流石に濡れて泣いている女子を無視はできない」
「でも貴方もびしょ濡れ.....」
「君程じゃない。.....じゃあな」
俺はそう言いながら歩き出す。
最後の最後に良い事ができた気がする。
格好悪い感じだったが。
思いながら俺はフラフラと高台に向かう。
もう死のう。
そう考えながら。
愛していた.....深く愛していた女子にここまで裏切られるなんてありえない。
傷付いた事.....死んで後悔させてやる。
そう思いながら高台に来てからガードレールに手をかける。
それから飛び降りようと思った.....その時。
「だめっ!!!!!」
そんな大声が聞こえた。
背後を見るとさっきの女子が俺の腹に手を回してから後ろに引っ張った。
それから車が通り轢かれそうになり「馬鹿野郎!!!!!!危ねぇだろ!!!!!」と怒られる。
その車は去って行った。
それを見つつ彼女を見る。
はぁはぁと言いながら彼女は大雨に濡れていた。
「.....何だアンタ.....さっきの子か」
「そう.....さっきの子です。.....何しているんですか?格好つけたつもりですか?」
「.....何をしようが勝手だろ。死にたいんだ」
「そんな死ぬとか軽々しく。.....何で私に傘をくれたんですか」
「別に何でも良いだろ。俺が最後に良い事をしたかっただけだ」
俺はそう吐き捨てながら眉を顰める。
すると地面につきながら「はぁ」と溜息を吐きながら俺を見る。
その髪の毛は白髪だった。
それもとても長い白髪の美少女。
顔が小さいフランス人形の様なまつ毛も白い女の子。
だけどとても愛らしい顔だ。
「.....貴方が死んだら私お礼できないです」
「いや。関係ないだろ。.....お礼は要らないって言ったじゃないか」
「.....言われましたけどこの傘.....コンビニの傘ですよね。新品の」
「そうだな。それがどうした」
「.....1000円もします」
「だからどうしたんだ」と思いながら俺はその子を真顔で見据える。
「は?だからどうしたって」と怒りながら少女は俺を見た。
そして「私の名前は東條菜々(とうじょうなな)って言います。貴方は」と聞いてくる。
俺はその言葉に首を振る。
「名乗らない」
「私だけ情報開示とか最低ですね。名前は?」
「だから言わないって」
「.....あれ?よく見たら貴方.....同じ同級生じゃ?コート羽織ってますけど。確か名前は.....遠野さんですよね?」
「.....」
俺は立ち上がる。
それから歩き出した。
すると東條が「待って下さい。何で私を置いて行くんですか」と怒る。
付き合えない。
「東條。俺は浮気されたんだ。死にたいんだ。もう構うな」
「え.....」
「.....何だその反応?」
「私も浮気されました.....この白髪が理由で。.....そうだったんですね」
ああそれで大泣きしていたのか.....。
思いながら俺は東條を見てみる。
すると東條は「分かりました」と俺を見据えてくる。
「この傘の代金は必ずお返しします。だけど持ち合わせがない。なので貴方にお弁当を作って良いですか」
「は?」
俺は唖然としながら東條を見る。
すると東條は「その方が良いでしょう?せっかくですし暖かいお弁当が食べれますよ?」とニコッとした。
その姿に俺は困惑しながら「勝手にしろ」とだけ告げた。
これは.....寝取られた俺の。
絶望から希望へ反転する物語だ。
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