第42話初体験する女神様 1
記者会見の後の反省会も
終了して大帝国ホテルでは
打ち上げパ-ティ-が
開催されていた。
ホテルの披露宴会場に
立食式で開催しており
会場の中心にはテ-ブル上に
オ-ドブルなどと
ローストビーフや
マリネ、サラダ、
大皿料理が並ぶ
豪華なメニューが所狭しと
配置されている。
広告代理店の濱口は関係者に
挨拶をしながら、
ある人物を探していた。
オリファルコン社の
副社長、後藤だ。
広報担当の坂口を見つけ出し
『ちょっと良いですか?』と
会場の端に引っ張り出し
『副社長は何処ですか?』と
質問をしてきたのである。
彼が何故、
立花に興味を持ったか?
知らないが
立花が表舞台に
出たがらない事を
坂口も知っているので
余計な事は
一切喋るつもりはない。
『副社長は
帰られたと思いますよ』と
坂口が言うと
『記者会見にも出ない、
打ち上げも出ない
役員なんて聞いたことがない』
『あの人は何者なんですか?』と
濱口は詰め寄るように聞く。
『本当に私も知らないんです』
『会長が引っ張ってこられた方』
『その程度の
知識しかありません』
坂口の鉄壁のディフェンスだが
濱口は引き下がらず
『女神ちゃんとも
親しげだったし』
『佐山さんとも
飲み友達なんて』
『GODはあの人
なんじゃないですか?』と
更に詰め寄る。
すると
『濱口さんは、GODさんに
興味があるんですか?』
坂口がそう聞くと
『あるに決まって
いるじゃないですか』
『無名に近かった
女神ちゃんを会社あげて
バックアップさせる政治力』
『他人に曲を提供しない
売れっ子佐山さんに
楽曲提供させるパワー』
『GOD&ビーナス、
キング&フランキー』
『この参戦で世界大会は大注目』
『全部の黒幕のGODは、
どんな人物か?
会って真意を
聞きたいんです』
濱口がそう力説した時に
『オリファルコンとして、
その情報を開示する
つもりはないです』
猪木会長が
2人の間に割って入った。
そして坂口に、
向こうに行くように
指示を出して
濱口と猪木会長が2人になる。
『幕末期の維新派で
薩長同盟や大政奉還を
成功させた坂本龍馬』
『彼は明治政府設立の
立て役者だったが
新政府に入る気は
全くなかった』
『世の中には、
そんなタイプもいる』
『それで
良いじゃないですか?』
猪木会長が笑いながら説明する。
だが濱口は
『それでも、やっぱり』と
言い返した時に
猪木会長が
『クビを突っ込むな、って
言ってんだよ』と
低い声で告げた。
禁忌
触れてはいけない場所だと、
その時になって
濱口は気付いた。
『誠に申し訳ありませんでした』
濱口は猪木会長に
深く頭を下げて詫びる。
『濱口さんの能力が高いのは
今回の仕事で分かりました』
『まだまだ一緒に
仕事をしたいです』と
いつもの穏やかな
猪木会長の口調に戻り
濱口に説くように話し始めた。
『私の知り合いにミ
ラージュの社長と
ジャックモンドの会長が
いるんですけど』
『近いうちに2人から
濱口さん指定で
CMの依頼が
入るようにします』
スナック菓子の大手の
ミラージュと
飲料水メ-カ-大手の
ジャックモンド
2社とも
日本を代表する大企業だ。
『絵色女神を
起用するCMですか?』
濱口がそう質問すると
猪木会長は笑って黙っている。
濱口は更に興味を持ったが
押し殺す事にした。
『それは、そうと
主役の女神ちゃんの姿が
さっきから見えないんですけど』
濱口が猪木会長に話すと
『お酒の場所に未成年が
いるのもどうか?
と考えて』
『おかえり頂きました』と
笑って説明をしてくる。
その彼女は
アパートのチャイムを
鳴らしていた。
『ピンポ-ン』
その音に反応して
立花がドアを開けると
『来ちゃいました』と
女神が立っている。
『どうした?』
アポ無し訪問に
立花が驚いていると
『サプライズ訪問です』と
女神が笑顔で答えてきた。
『打ち上げには参加しなくて、
よくなったので
本日は上がりになり
会場から
直接来ちゃいました』と
言った後に
立花に
抱きついてきたのである。
玄関先で
彼女を抱きしめる立花は
『明日の朝の仕事は
大丈夫なの?』と
そのままの体勢で質問すると
『10時にサニ-本社なので
泊まっても良いですか?』と
女神が聞いてきた。
『マネージャーさんは
平気なの?』
車での送迎待遇に
なっている事を思い出し
立花が質問すると
『親戚の家に泊まって、
明日は直接本社に行くって
伝えています』
『場所を教えて?と
聞かれましたけど』と
用意周到である事を伝えて
家へと上がり込むのであった。
何回目のお泊まりだろうか?
慣れた感じでベッドに座り
『今日の記者会見は、
どうでしたか?』
女神が立花に採点を
依頼してきたので
『100点をあげます』
『あの会場の広さで、
あれだけの記者の前
堂々と立ち振る舞っていたのは
立派です』
そう立花が解説をした。
それを聞いた女神は
満面の笑顔になり
『じゃあ、ご褒美が
欲しいです』と言って
両手を広げて前に差し出して
立花を迎え入れるようにする。
しょうがねぇな
そんな感じで
立花が近づき
彼女にキスをしながら
抱きしめたのである。
唇を強く当てて、
お互いに頭をずらして
軽く息つぎをして
1分ほどのキスは終わった。
顔を赤らめて
下を向いている女神は
微笑んでいる。
『なんか嬉しそうだね?』
『キスなら、さっきの控え室でも
したじゃないか?』
実はコッソリと
記者会見の控え室でも
短い時間にキスをしていた
2人だった。
『ココでする
キスが一番好きです』
女神はそう告白してくる。
『このボロアパートが?』
不思議そうに立花が聞くと
『アタシの全てが
ココから始まりました』
『立花さん家に押し掛けて、
優しくされて
嬉しい思い出が
いっぱいなんです』
『だから帰る場所も
ここなんです』
そう細かく説明をしてくる。
『ならご褒美を追加だな』
そう言って
立花からキスをして
女神の唇を奪った後に
自分の舌にチカラを入れて
女神の唇をこじ開けた。
突然の侵入に
目を見開いてビックリする
女神だが、
すぐに立花を受け入れて
侵入してきた立花の舌に
自分の舌を絡める。
『ネチョ、ネチョ』
粘膜同士が唾液で絡む音が
部屋に鳴る。
立ったままの
ディ-プキスだったので
立花が女神の背中に手を回して
ゆっくりとベッドに寝かしつけた。
舌を入れたキスのまま
女神の上に乗って
立花の手が彼女の左胸に触れ
手のひらを広げて乗せた。
そのままチカラを入れると
彼女の胸に沈んでいき、
指をせばめて
女神の胸を
揉みだしたのであった。
『ヤッタ-』
『立花さんが、ついに
その気になってくれた』
女神が心の中で歓喜する。
彼女のTシャツに
シワが出来るほど
強くしっかりと胸を握り
大きく円を描くように
揉みしだく。
彼女が奥さんになる発言を
会長に喋ってしまった時点で
立花は覚悟が決まっていた。
女神を一生守ろう
今日の記者会見でメイクをして
ドレスアップした
彼女は美しかった。
大帝国ホテルから帰る
電車の中で
何度も女神との
ツ-ショット写真を
眺めているうちに
この可愛い子が
俺の彼女なんだ。
改めて、
そう思うと嬉しくなり
駅までの帰り道を
スキップして
帰ってきてでの
女神のサプライズ訪問に
感情はレベルマックスに
なっていった。
ディ-プキスをしていた
クチを話すと
2人の唾液が糸を引いているが
そんな事は、お構いなしに
立花は女神の髪をかきあげて
自分のクチを
彼女の耳に当てて
『フ-っ』と息を
耳の穴に吹き込む。
ゾク
女神は耳から入った吐息に
反応して
身体をこわばらせたが
立花は更に舌を尖らせて
女神の耳の穴に
ゆっくりと
差し込んでいったのであった。
『あ〜ん』
生まれて初めて感じる感覚に
女神が声を漏らしてしまった。
その間も立花の右手は
休まる事なく
女神の左胸をまさぐり
彼女は胸が熱くなる感覚に
襲われてくる。
アドレナリンが体内を逆流して
心臓がドクドクしながら
性欲が支配する感覚を
初めて経験している女神は
『あぁ〜ん』と
無意識に声が
漏れてしまっている。
女神が待ちに待っていた
身も心も立花のモノに
なっていく
性欲が支配する女神の
頭の中で別の女神が、
この後は服を脱がされていきと
次の展開を予想していた。
待ってダメ
女神は立花に
言わなきゃいけない事を
その瞬間に
思い出したのであった。
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