なんか妖怪

もう40年は昔になる、私が大学生だった頃のことだ。まだ、コンピューターが一般に普及しておらず、複雑な計算は電卓、文章を書くのは手書き、遠くへの連絡は黒電話か電報という環境にあった。

卒論どうする?という話題が出た時、「妖怪で書きたい、でもあんまり資料がないんだ」と宣う男子学生がいた。

今でこそ、漫画で、うしおととら、ぬらりひょんの孫、夏目友人帳、結界師などレジェンド的作品がある。ゲームなら、妖怪ウォッチ。ラノベ系小説は多過ぎて選ぶの一苦労だ。

その当時、水木しげるのゲゲゲの喜多郎か、民俗学方面だと遠野物語が一般的にも有名、口裂け女、トイレの花子さん。無理無理解釈して、鬼。なんにしろ、文献資料を探し集めるだけで大変だった。今だと、ネット環境が整備されていて、どれだけでも集めることができそうだ。

現在、地方振興の観光スポットとしてこんな所もある。マニアなら、聖地巡礼と言うのかな。

妖怪漫画の祖といえば、水木しげる。鳥取県境港には、水木しげるロードという、ゲゲゲの喜多郎に出てくる妖怪達の像が立っている。

さらに大御所、兵庫県福崎出身の柳田國男。福崎の辻川山公園には踊る妖怪像や池から河童がこんにちはをしている。

どちらも、夕暮れ時・黄昏時にいくことをオススメする。なんか、こう、射陽の影とか、ほの暗い中立つ雰囲気がそれらしいではないですか。

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