番外編
100万PV感謝! 夢
短い話を連続三話です!
―――
僕の名前はルイ・デ・ブルボン。
前世を持つ普通の公爵令息だ!
妹が一人いるだけでのため、僕は跡取りとして重宝されている。
僕のモットーは、家柄が全て、というもの。
前世では名家の生まれでありながら、平民共からひどい目にあってきた。
だから、今世ではしっかりとそれを証明していきたい。
さて、そんな僕は色々とありながらも学園に入学することになった。
別に大きな事件はなかった。
とある舐めて突っかかってきた侯爵家を潰したり、コカトリスとかいう鳥を殺したり。
それぐらいしかしなかったが、何故か父に叱られた。
・・・まじで何でだ?
まあ、とりあえず学園に入学した僕は早速とある奴を潰しにかかった。
それがリリスとかいう平民。
魔法の使えない無能者のくせにいっちょ前に入学してくる。
しかも危険な精霊術を使う。
僕はだから危険視している。
早めに始末しておくに越したことはない。
と、言うことで入学早々に喧嘩を吹っかけてボコボコにしてやった。
何故かくっついていた第三皇子、アレックスもついでにブチのめしておいた。
何故か父に怒られたが、気にする必要はない。
正式な手順を踏んで、しっかりと決闘をしたのだ。
何か言われるのは筋違いだ。
早々に問題児認定された僕だが、もちろんここで終わらない。
次は僕を殺そうとしてきた魔法協会を潰すことにした。
側近たちにはグチグチ言われたが、僕がやると言ったらやる。
主人の命令は絶対。
公爵家の力をフルパワーに使って一ヶ月で機能不全にさせた。
流石にバレるとあれなので、第二皇子に擦り付けた。
お陰で帝都は大混乱。
まあ、僕には関係ないので気にしない。
とりあえず工作だけ済ませて、知らぬ存ぜぬを決め込んだ。
色々と疑われたが、何とか逃げ切ることができた。
そしてその後も生きたいように生きた。
第一皇子の汚職を暴露して追放したり、貴族同士の争いを煽ったり。
だが、なるべく僕が得をするように立ち回った。
そして気付いたら帝国は五つほどに分裂した。
その中で最も勢力を誇ったのがブルボン家だ。
父も諦めて僕に家督を譲り、無事に当主となった。
めでたしめでたし・・・・
―――という夢を見たんだ!」
僕はアルスとレーナに昨日見た夢について話した。
二人は呆れ顔でこちらを見てくる。
「自分たちがいないだけで、そこまでになるんですか・・・」
「でも、想像はできますよ」
納得したように同時に頷く。
「ふん、あれが現実だったら良かったのに・・・」
「・・・・・・」
僕の言葉はフル無視される。
「そうだ、アルス」
「何でしょうか?」
「お前は昨日どんな夢を見た?」
僕の質問に顔を顰めるアルス。
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