低能の傾向

与方藤士朗

プロローグ 無能と低能の狭間より

第1話 低能の特徴と傾向。対策の前に

https://kakuyomu.jp/works/16816927860701646798

↑ 無能の特徴 全91話


本作品群は、この作品群の続編です。

・・・ ・・・ ・・・・・・・


 低能とは、無能よりはましな感じもせんことはない。なぜなら、能力が全くないと断言されたわけではないから。そらあんた、そうでしょう。能力が全くないと言われたら手の打ちようもないけど、低くても能力があるということになれば、手の打ちようも、その前提としての話のしようもあるのではないかという、淡い初恋もとい淡い期待も浮かんで来ようもの。


 だけど、どうかニャ~?


 確かに、低能というのは低くても能力がある状態ではあります。また、その人。

 何だか、国語辞典の定義みたいになっちったぜ(わっはっは)。


 能力があるということは、その量が少なく、あるいは質が悪くてもいいが、ないわけではない。そこで、何かを共にやっていく余地ができそうな気もする。

 だが、実際はそう甘くもないことが、やがて露呈してまいります。ま、馬脚が見えてしまうってことね。竜頭蛇尾ともいうけど、ありゃあまあしかしだね、蛇頭蛇尾(だとうだび)と言った方がましかなというところかね。ショボいのがやっぱりショボかったってこと。


 さて、こちらは前回も申し上げた「無能の特徴」の中でも、なまじの能力というか知能を身に着けた「低能」にスポットを当て、その傾向を探ってみようという企画であります。

 そもそも「無能」に傾向もヘチマもなかろう。何せ、傾向を探る元となる能というか、能力そのものがないのだから。ない袖は振れぬというが、ないものを分析しろと言われても困るぜ。振って済むなら、ない袖の代わりに腕でも振っておけば気休めにはなろう。ま、ラジオ体操がてらに振っておけばよろし。

 でも、傾向は分析以前の問題として材料がないわけで、やりようもない。


 さあそこに来て、この「低能」というのは、なまじでも能力があるわけ。繰り返すが、その質や量の問題はあるにしても、ね。しかし、あるということになれば、それについての分析が可能となり、さらには傾向を探ることも出来よう。傾向が判明すれば、それに応じた対策もできるという次第である。共通一次やセンター試験の問題にしても、問題が公開されているからこそ、傾向も分析できて対策も練られるってものではないですか。それと、一緒。


 とはいうものの、低能とはいえ、それ故に! なまじのものがあるユエ(故)に、問題を惹起するのね。ジャッキを持ってくるまでもなく、惹起するのよ。

 そこでこの作品群は、無能の特徴をさらに発展させ、低能の特徴を順次適示した上で、その傾向と対策を練ろうという企画であります。

 御自身のことに当てはまるなと思ったら、是非、軌道修正をお願いします。

 あるいは、周囲にこの特徴に当てはまる人物がいるなと思ったら、この作品群をもとに傾向と対策を練る指標にしていただければ、なおなお幸いに御座います。


 ほな、ぼちぼち、参りましょう。

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