第64話 突然の許可
2022年5月28日、土曜日。
午前はこのところ恒例となっている「抗原検査+PCR検査」を行い、午後にリモートで日本で開催されていたイベントに参加しました。
イベントが終了したことから、いつものようにホテル前のロータリーをお散歩しようとロビーに降りたところ、ベルボーイから、
「今日から外に出られますよ!この”
「
今までは出られてもホテル前の道路まで。道路を越えると、ホテルスタッフか、どこから見張っていた警察がやって来て「敷地から出るな」と注意を受けていました。
恐る恐る道路の反対側まで渡ってみましたが、誰からも何も言われません!
街道限定とはいえ、自由に何キロも外に出られることのワクワク感と、一方で本当に出て良いのかというドキドキ感が入り混じる、複雑な感覚に襲われました。
折角の外出可なので、行けるところまで行ってみよう、とひたすら東を目指して歩くことにしました。
人影はまばら。同じように外出が認められている地域から来たであろう人が若干お散歩している程度です。
お店も当然に殆どが閉まっており、ショーウィンドウから中を覗き込むと、枯れてしまった観葉植物がロックダウンの長さを物語っています。
そして随所には緑色の隔離用の壁がまだまだ多数あります。今でも封鎖されている小区が少なくないようです。
街道の東端は観光地で有名な外灘ですが、流石に入ることは禁じられていたのでUターンしてホテルへと戻ります。
結局、一時間半ほど歩きましたが、疲労感はゼロ。
自由って素晴らしい、としみじみ感じました。
この様子をSNSに投稿すると、家族や友人から多数のお祝い(?)のメッセージを頂きました。
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