2022年春、上海ロックダウン。

第59話 生野菜

2022年5月20日、金曜日。

上海入国から71日目、浦西（ぷーしー）ロックダウン開始から、とうとう50日目となりました。

この日は雨。

この頃になると仕事もすっかりリモートで通常通り行うようになっており、この日は終日リモート会議。雨で外に出ることも出来ない為、ちょうど良いかな、などとぼんやり思っていました。

私が浦東（ぷどん）に借りているアパートに戻れない件ですが、詳しく調べてみると、仮に帰れても帰らない方が良いだろうという状態であることが判明しました。

上海市内各所で感染者が減少し、実態は兎も角、区分上は解除区が増えてきた状況であるにも関わらず、驚くべきことに借りているアパートは未だに一番厳しい「封控区」でした。

理由は定かではありませんが、アパートに住む知人によれば、アパートの住民には感染者は出ていないとのことで、地方から来た医療隊専用となった隣接するホテル棟や、感染者隔離施設となった隣の小区のホテルの巻き添え？を食っている可能性もあるようです。

何れにしても今の時点で「封控区」ということであれば、市政府のルール上では解除されるまで最低でも更に2週間は必要ということになります。

来月には帰れるかなというくらいに気長に待つことにしたいと思います。

この日、ホテルのルームサービスメニューが更新され、シーザーサラダが追加されていたので注文してみました。

生野菜を口に出来るのは、一体いつ以来でしょうか。