第52話 死んだ小鳥

2022年5月9日、月曜日。


朝、抗原検査キットが2日分配られました。

2日分纏めて配布されたのは初めて。つまり、今日明日はPCR検査は無い、ということを意味します。


部屋から一歩も出られなかった4月はPCR検査=部屋から出られたので検査呼び出しがちょっとだけ楽しみだったのですが、ホテル敷地内であれば出歩けるうようになってからは、突然に検査で呼び出されることが無いのは有難い限りです。


お酒がデリバリーで頼めるようになったので、某著名ブランドの安い焼酎を頼んでみました。


普通に飲んでいると飽きてくるので、日本から入国隔離時のお弁当味変あじへん用に各種練りチューブを持ってきていた中にあった梅チューブを焼酎のお湯割りに投入。立派な焼酎お湯割り梅干し入りになりました!


外出出来ないが故に、色々と工夫して新しい発見を得ることが出来ます(笑)


午後、いつものようにホテル前のロータリをぐるぐるお散歩していると、大型の放水清掃車が通りました。


大雨が降った後のように道路をベタベタに濡らしていきますが、撒いているのは水ではなく消毒薬。


そのベタベタな道路脇で小鳥が一羽、死んでいました。


恐らく人間にも無害ではないと思うのですが、コロナで死なないなら、コロナ以外では死んでも良いらしいです。


中国ゼロコロナ政策らしいな、と思いました。


この日、スマホアプリの健康コードの下に、PCR検査を何日以内に行ったかの表示が出るようになっていました。

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