2022年春、上海ロックダウン。

第22話 嘘つき！

2022年4月2日、土曜日。

浦西（ぷーしー）ロックダウン２日目の朝、ショッキングなニュースが流れました。

先行して3月28日からロックダウンが開始された浦東（ぷどん）地区。当初の上海市政府発表では昨日4月1日に封鎖解除の予定でしたが、既に延長が発表されていました。

その延長の詳細を見てみると、浦東（ぷどん）地区の大半は「14日封鎖エリア」となっていました。つまり非常に多くの場所で陽性者が出たということになります。

日本の某テレビ局では「封鎖が解除された上海市の東でも人口の多い地域は封鎖が継続されています」というような説明をしていましたが、正確ではありません。実態は東の殆どが封鎖継続になっていました。

また、「上海は経済への影響を勘案してほかの都市より短い封鎖になっています」と報じる日本メディアもありましたが、これも全く正確ではありません。

ロックダウン以前から市内各地では小規模な封鎖が多発しており、ロックダウン開始前から既に数週間～1か月近く封鎖されているエリアが多数ありました。

東西交互に5日封鎖して検査を行い、その後はウィズコロナに向かうのかもしれない、という多くの市民の期待はあっさりと裏切られました。

私が一時帰国から上海に戻ったのは3月3日。

入国から既に1ヵ月が経過するも、未だアパートに帰れない日が続いています。