第6話 ホテルガチャ
コロナ規制による複雑怪奇な入国手続きを突破し
私のように目的地が市内の場合、自分の住んでいる行政区別のカウンターでパスポートを預け、入国隔離ホテルの振り分けを待つことになります。
この入国隔離ホテル配分は、別名「ホテルガチャ」。
自分で選ぶことは出来ず、空港から隔離専用バスに乗せられる時点でも何処に連れていかれるか全く判りません。
強制連行される気分です。
というか、回避不能なので実際に強制連行です。
隔離ホテルのランクはピンキリで、運が良ければ外資系4星クラスの場合もあります。運が悪いと上海市郊外どころか隣の省まで連れていかれることもあるとの噂もありました。
行政区のカウンターで手続きをしてバスを待つこと1時間半、漸く私の名前が呼ばれ、路線バスをそのまま転用した隔離専用バスにすし詰めで乗り込み揺られること30分、隔離ホテルに到着しました。
街灯など殆どない一見して判る田舎な雰囲気に立つ田舎風の地場系ホテル。
ここがこれから2週間を過ごすことになるホテルのようです。
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