第7話 隔離ホテルライフ

2022年3月4日、金曜日。


空が明るくなってきたので隔離されている部屋から外を眺めると、そこに広がっていたのは、のどかな水郷の田舎町でした。


落ち着いて状況を確認すると、田舎の地場系ホテルであるが故か、過去に隔離された上海市中心部の大型ホテルよりも管理が緩いことが判ってきました。


まず、窓が開きます!


隔離ホテルでは、コロナウィルスを持っているかもしれない入国者が窓からウィルスを出さないようにする為か、窓が開かないホテルも少なくありませんが、今回の部屋は普通に窓を開けることが出来て快適です。


次に冷蔵庫。食べ物を勝手に保管してお腹を壊したりしないよう体調管理を目的に(?)冷蔵庫は使えないようになっている隔離ホテルも多いのですが、なんと普通に使えます。


そしてなりより隔離ホテル飯。強制的に出てくるお弁当以外にも、メニューが豊富とは言えませんが個別に注文が出来るようになっています。


これはもしかすると結構「当たり」かも。

3週間の隔離ホテルライフの中でも小さな明かりが見えた気がします。

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