第5話 武者、武者修行に邁進する
ブルースを倒した僕は急いで老師の元に向かった。家の中に飛び込むと、
「やっ、ダメ、老師、そこはダメですぅ……」
「フフフ、ここはそう言ってないぞ、メイや……」
百合プレイが始まっていた……
僕は慌てず騒がずに老師を正気に戻す為に頭頂にあるツボを強めに突いた。
「痛いっ!! ってブトー、無事だったのか!!」
「老師、そんな、こんな中途半端なままなんて…… ここが切ないの〜」
しまった、大姐はまともだからどうしたら良いんだ?
僕の少し大人になったジュニアがおっきしてしまった…… それを見た老師が言う。
「うむ、ここで仙人や仙女に必須である閨房の術を二人に授けようか」
そして、僕は前世では考えられないぐらいに早くに大人の階段を登ってしまった。
もうあの幸せな日々は帰ってこない……
それからは老師と大姐に精力を奪われない為に必死になって閨房の術を覚える僕がいた。
そして、このままではいつか敗れてしまうと思った僕は老師に願い出たんだ。
「老師、二対一、いえ、多対一でも勝てるようになる為に武者修行に出させて下さい! お願いします!!」
「フム…… まあそれも必要か…… ならば修行先は私の指定した場所に行くのだ。それが守れるならば許可しよう!」
僕は頷いた。そうしないと修行に出れないからだ。
そして、…… 頷いた事を後悔したのだった……
老師、僕は武の武者修行をしたかったんです! 閨房の武者修行じゃありませんっ!!
それでも、僕は搾り取られないように、その武者修行にも全力で取り組むのだった……
何年か後の事である。男性のシンボルでこの世で一番の
武の棟梁にはなれなかったが、ある意味、世界中の女性から熱い視線を集める棟梁にはなれたようだ。
だが、ブトーは結婚した後には愛妻メイ・リー以外とはそういう行為を行う事は無かったという。
だが、妻のメイ・リー曰く、果し状を持ってきた場合には死合として相手をさせていたとの事らしい…… 妻公認とは世の男性からしたら羨ましい…… ゲフンゲフン……
〜Fin〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます