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  • エピローグへの応援コメント

    最後の書簡が、例の、あの手紙だったのでしょうか…。
    文字通り、すべてが灰になりましたね…。

    例えがアレで申し訳ないのですが、「仮面ライダー電王」という特撮番組を思い起こしました。未来から来たある集団が、自分たちの時代を都合よく作り変えるため、過去に現れて破壊活動を行うという話です。主人公はそれを阻止する立場です。子ども向け特撮ヒーロー番組なので「善悪の対立」「何かを守る戦い」という図式が必要でしたが。
    ですが、過去(歴史)を変えることがタブーであるとしても、わかっていても、変えたくなる未来というのはあるのかもしれない。御作拝読して、そう思いました。
    そして、起龍と芽衣という時の旅人の存在は、知られることなく、彼らとすごした人々の記憶の中だけにとどめられて、彼らの死とともにどこかへ消えてしまうのですね。
    この物語の主役はアルメイダだった気がしています。

    歴史のifであり、起龍の存在と行動はミステリーであり、時を超えるSFであり、…なんてゼイタクなんだ。
    歴史の隙間にこんな濃密な可能性を積み上げて、小説にしてしまうとは。さすが西野様。
    堪能させていただきました。ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    横瀬浦については、今現在でも発掘調査では「物的証拠がない」と言われています。
    町の賑わいも、消失した形跡も見つからない。
    ただ、文書や書簡には山ほど情報がある。
    まあ、現在も人が生活している地区ですし、半分は米軍の土地ですし、発掘調査自体が小規模ですから証拠が見つからなくても仕方がないのですが。
    逆にそのおかげで、バンバンフィクションを放り込めるのですけどね。

    長い物語にお付き合い頂きありがとうございました。

  • 4への応援コメント

    起龍が引退するときが来たら、芽衣が跡を継ぐのでしょうか。それとも、引退も一緒かな…。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    無事に自身で「引退」の時を迎えられるかも保証されていないのですよね。
    私は当然作者なんで最後にどうなるかは知っている(決めている)のですけど。

  • 3への応援コメント

    >この世界で最も美しい十字架
    プロローグの、あの場所、ですかね…。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    プロローグのあの場所ですね。
    実際にフロイスの「日本史」だったか、イエズス会士の書簡だったか、あるいはその両方かに度々そう表現されていました。もう資料読み込んだのも随分前なので細かく覚えておませんが。まあ、彼らはなんでも大袈裟に書くクセがあるんですけどね。

  • 6への応援コメント

    これが、街が焼き払われた理由、だったのですね…。むごい話ですが確かに、こうするしかなかったでしょうね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    ペスト流行で町を焼き払う、という事は世界中で何度も行われてきました。船舶が多く入っていた横瀬浦。私は可能性として有り得る話だと思ってこの話を作りましたが、時代が戦国の世ですからね。謀反で焼き討ち、というのが「自然」なのでしょうね。

  • 1への応援コメント

    時間を自在に(?)行き来できる人物がいるってことですね。それは起龍さん、神出鬼没にいろいろな人と会っているわけだ。そしてそのことを忘れて(というか記憶をなくして)いたのですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    起龍って実在の人物なんですよね。
    名前は「アンジェロ」か「パウロ」で書簡に多く名前が出てきますし、本人もポルトガルに向けて書簡を残しています。ザビエルがいる頃ですけど。
    歴史的にはそれ以降海賊になって中国付近で殺害された、なんて言われていますが。
    歴史も記憶も曖昧なものです。

  • 2への応援コメント

    術者本人に術をかけて、解呪の方法を聞き出した、ということでしょうか。発想がすごいな、芽衣。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    芽衣の最大の武器は「若く見えること」でしょうね。
    相手はその姿で油断してしまいますが、「影」だった頃もありますし、経験値はかなり高いです。
    人や事象を見る力は元々高かったようです。浄印の動きや仕草もよく観察していたのでしょうね。

  • 1への応援コメント

    前半の情景描写が美しすぎます…!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    物語の折り返し地点と意識されるよう、文の雰囲気で次の段階に突入してゆく空気を出してみました。
    キャラクターの作り上げに関して私は三奈木さんの足元にも及びませんが、もうここまでくれば誰の言葉か分かってもらえるだろうと、早朝の横瀬浦の描写の中にポンっとト書きのような地の文を排除した主要キャラクターの会話文だけでも靄に覆われているよう表現もして。
    長い物語なので、もう少しこういう変化を増やしても良かったのかも、なんてコメント頂いて感じました。

  • 1への応援コメント

    うーん、浄印サン、起龍さんにろくでもないこと仕込んだのでは…。催眠術っぽいですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    もうね、コメントのお返事書こうとして、そのまま寝落ちして、忘却の彼方に置き去りにして、申し訳ございません、としか。えーん。

    催眠術って、いつの時代からあったのかなぁ、なんて思いながら書いていましたが、フィクション、フィクション、とこだわらずに「ろくでもないこと」をやらせました。
    現実の僧侶でもろくでも、ってこの話はやめとこ。てへほい。

  • 4への応援コメント

    これが当時のキリスト教の実像でしょうか。知らないことが多く、興味深いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    布教活動真っ只中ですから、様々な立場の人間が、様々な印象と利害で以て、様々な記録を残しています。
    アルメイダは宣教師としてはかなり変わった経歴の持ち主なので、調べてみると面白いですよ。

  • 3への応援コメント

    おや、いったい何が起こるのか、あの冒頭部の歴史ロマンのような話とどうつながるのか、わからなくなってきましたね。層が深いですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    私が小説を書き始めるきっかけになった物語ですので、手に取って頂けて嬉しいです。
    少しでも「横瀬浦」に興味を持って頂けたら嬉しいなぁ。

  • エピローグへの応援コメント

    アエテルニタスとはラテン語の永遠という意味だったのですね。横瀬浦は憎しみや欲から壊滅させられたのではなかった。ペストが関係していた…。歴史とミステリーとファンタジーが交錯し、その中心に人間ドラマがある。奥深くて重厚感があるのに、読みやすい…すごいなぁ…西野さん…。素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    この物語は私の作品の中で一番力を込めた作品でした。横瀬浦の歴史同様あまり注目されていませんが。
    (ちなみに二番目は「凧の糸」)
    4年前から少しだけ発掘調査が行われている横瀬浦へ、機会がありましたら是非遊びに行って見て欲しいと願う作者でした。

  • 5への応援コメント

    この物語に相応しい文体で、ぐいぐい引き込まれます。遠い昔、遠藤周作の『沈黙』を読んだ事を思い出しました。内容はほとんど忘れてしまったのですが。
    一体何があったのか、今後の展開が楽しみです。

    アルメイダと安起龍が魅力的過ぎて…。アルメイダの過去の恋の場面、切なかったです。安起龍も口数少ないけれど、いい男。2人共惹かれちゃってます♡(笑)。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    遠藤周作、読んだことないや。そう、私は非読書家。1年間だけ集中して読んだ時期がありましたが。それも現代作家ばかりで。

    アルメイダと起龍、どちらを選んでも苦労しますよー。その苦労も楽しそうですけどね。