第9話 何曜日に生まれたの

あの日、私に繋がる人達はいなくなった。


家族だけじゃない。

幼馴染の友達。

街の人達。

子供の頃から通ってた中華屋さんの

おじさんとおばさん。

美容院のお姉さん。

雑貨屋さん、パン屋さん、馴染みの喫茶店。


みんな無くなってしまった。


親友がとにかく、こっちへ戻っておいでと言ってくれた。

他の同級生も心配してくれて、私はここを離れる事にした。


悲しいとか苦しくてを通り越して、

何も考えられなかったから。

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