奥ノ院坊丸

始まりの源流

「おい起きろ高、授業中だぞ」

ハゲの古典教師が机を教科書で叩き師秋を起こしてくれそれに対し師秋は

「何ですか先生? 授業中か莉央教科書見して」

「まったくお前は何で頭は良いのにちゃんと授業受けない」

「先生の今の発言に答えがありますよ、頭が良いからですよ」

授業を適当に受けている師秋にたいし莉央はやはり自然に教科書を見せてくれる。

次の休み時間

「師秋授業の少しぐらいちゃんと受けなよ」

「出された課題はちゃんと出してるしテストで点数とってるし大丈夫でしょ推薦狙ってる訳じゃないし」

「そうだけど嫌いな授業でもちゃんとうけなさい」

「適度にサボるのも良いけどなー」

「水瀬は乗らなくて良い」

「次なに?」

「総合調べ学習だって」 

4時間目の総合の時間は各班好きに調べて良いことになった。

「何について調べる?」

「四国の大名について」

「相変わらず四国好きね良いけど」

「じゃあ私愛媛調べる」

「じゃ俺高知」

「私も師秋と一緒に高知やるわ」

「えっずるい」

「早い者勝ちだから仕方ないでしょ」

「えーじゃあ徳島やる」

「俺は余った香川かな」

と何をやるかと誰が何処をやるのかをきめ各県の大名について調べ始めた。

「ねえ師秋」

「何?瑠菜」

「この酒井忠嗣ってすごいね重職歴任してるし」

「それ今の千葉、君がやるのは徳島、安房違い」

「まじ!?ごめんなさい急いで作り直す」

「いいよ全然大丈夫」

10分後教師の「はーい号令」と声をかけた。

昼休みに入り師秋は隣のクラスに向かい。

「長久~」

「何?」

「勝千代達いる?」

「今日は茶々丸しかいないよ」

「呼んでくれる?」

「良いよ 茶々丸来てー」

「はいよー 何師秋?」

「水瀬達と飯行くけど来る?」

「「行く」」

二人が行くと行ってくれたのでいつも皆で行っている学校近くの中華料理屋で師秋は天津飯を頼み至福の昼休みを楽しんでいる。

「莉央5限てなんだっけ?」

「体育」

「水瀬、千尋サボろうぜ」

「出席日数大丈夫?」

「後一回サボれる」

「てか、今日体育サッカーじゃん参加しよ」

何時もは授業をサボってばっかりいる師秋は珍しく本気で参加していたので回りはとても驚いていた。6限の生物では先生の授業に関係ない話と師秋が体育のサッカーで本気を出しすぎたのか師秋は寝てしまい注意されてしまった。

そしてすべての授業が終わりホームルームに入った。

「もうすぐ冬休みですが同時に受験まで後3ヶ月程です勉強するように」

受験期特有の面倒くさいことを担任が話しているが皆は真剣に聞いている。そう、この学校の偏差値が自称進か進学校か微妙なところがこのようなことになっているのであろう。

「なぁ、クリスマス今年も皆で集まらない? 勝千代達も呼んで」

「良いけど、正胤達多分また喧嘩して警察のお世話になってるんじゃない学校来てないし」

「この前連絡したときは南海道にいた」

「今度は何をやってるのやら」

「茶々丸今度誘っといて」

「わかった」

「まもなく屋敷分、屋敷分。お出口は右側です南部鉄道線はお乗り換えです。」と最寄り駅が付くことを知らせるアナウンスがなり電車かおりそれぞれの家路についた。

「長久クリスマス楽しみだね」

「うん、でさ何で僕に声をかけてくれたの?」 

「一人でいたから?」

「引っ越してから最初は皆が声をかけてくれたんだけどね」

「それから一人でいたもんね」

「今はの時より楽しそう」

「うん、僕こっちだらかじゃあね」

「うんじゃあねまた明日」

一方瑠菜と莉央はというと

「莉央、正直に師秋のことどう思ってる?」

「うーんかっこいいし、優しいからいい人だって分かるけとヤンキーっぽさがマイナスなんだよ親に心配かけるかもだし」

「そんな事言ってないで思いきって付き合ってみれば」

「でも親厳しいし」

「じゃあ、勝負しよどっちが先に師秋と付き合えるか」

「うん、良いけど絶対負けないよ」

新しい春が来そうな予感がしている。

水瀬と久武はというと

「久武は将来何したい?」

「会社作りたいな水瀬は?」

「僕は会社継ぐかな」

「俺の作りたい会社の方針かたまったら取引してくれる?」

「作った会社の業種によるかな」

「確かに」

「でもやりたいようにやれば言いと思うよ」

「うん大学で頑張んないとだね」

「じゃあな」

「じゃ」

そうして何気ない一日が終わった。

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