迷宮探査

第13話 迷宮探査してみよう①

あの後美味しく牛すじ鍋を頂き、店を出て迷宮に向かっていた。


「今から行く迷宮は帝国政府管理迷宮、つまり大日本帝国が正式に統治している迷宮だ。危険度は参だからそこまで危なく無いはずだ。」


知らない単語がたくさん出てくるが説明してくれるのでありがたい。


「どんな化け物が出てくるか教えてくれる?」


「バケモノ......ああ、魔物ね。魔物は危険度参だから垢嘗あかなめとか、遊火あそびびとかが主流だな。奥にいる大物は日替わりだが大体、天邪鬼あまのじゃく河童かっぱだな。そんなに気負いしなくても相当なことがない限り死ぬどころか大怪我もしない、安心しろ何か万が一があったら俺が助けてやる。」


それ妖怪じゃなくて魔物で良いんだ。なんか損した気分。


とまぁこんな感じで話していたら奥の方に人の列が見えた。


「もう少しだな。翔は”軍歴証明書”か”帝国迷宮探索資格”持っているか?」


なんだそれ。持ってるわけがない。


「持ってない。なければ入れないのか?」


「持ってないのか!?持ってないと入れないぞ。しかし......いや、今回だけは俺の紹介で入れるがせめて帝国迷宮探索資格は持っておいたほうが良い。垢嘗五体倒して大日本帝国迷宮管理省いわゆる帝管の支部に垢嘗の舌持ってくぞ。そうすると資格を獲得できるからな。」


「分かった。」


そして俺たちの番が回ってきた。





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