龍王の姫 世紀末の世界で救世の姫と呼ばれ

須賀和弥

龍王の姫

プロローグ その一

 その世界には四つの種族が存在していた。

 一つは、亜人を含めた人族。

 一つは、悪魔を含めた魔族。

 一つは、神、精霊を含めた神族。

 一つは、神に等しき力を持つ龍族。

 

 天地創造――世界開闢以降四つの種族は互いの生存圏をかけ神族は精霊以外は人の前に現れず、魔族も悪魔を除いた魔獣以外は姿を消した。

 現世は亜人を含めた人族と神と同等の力を持つとされる龍族がいた。

 龍族は精霊や神に等しい存在。人族は未だ未発達なため精神生命体になり切れない。

 物理世界は人族の世界だった。神や悪魔は基本的に物理世界には干渉しない。

 龍族、低級の魔族、精霊は時折物理世界に降臨し、世界に影響を与えていた。

 

 これは世界が未だ混沌としてた時代のお話。

 世界の転換期に活躍した一人の可憐な姫のお話。

 聖女と呼ばれ、暗黒姫と呼ばれ、氷結の女王とも爆炎の女とも呼ばれた一人の少女のお話。

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