うたを歌う
どこまでも響け 伸びて届け と思うのは
それが本当は 大して遠くにも
誰の耳にも心にも 届きやしないことを知っているから
音はうすれてきえる
耳はいそがしい 心はもっと
命は それはみじかいから
息を吸う 継いではりあげる
世界が輪郭をあらわして わたしは揺れにつつまれる
こんなものがわたしの世界
こんなちいさくて 何にもならないものが
わたしにはきっと 死ぬまで 死ぬほど
かなしい だけどうれしい
だからわたしはうたを歌う
ひとへめいわくをかけないところで
ひとのやくにたてるかもしれないところで
歌う
うたを歌う
うたを歌う
うたを歌う
ゆるして聞き留めてくれる あなたは 誰ですか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます