第9話 幸せの黄色いおもなが
同僚が缶を差し出して言いました。ディズニーの黄色い缶でした。
「こんなの、いる?」
「うん」
私は喜んで受け取り、ペンを入れようか、付箋紙を入れようか、くるくる回して考えていました。
同僚が言います。
「幸せな人ねぇ」
幸せの黄色いおもなが、と呼ばれました。
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