フレッシュ(没)
石鬼輪たつ🦒
第1話 fresh "mate-rial flow" ①
ここは
朝10時の小さな公園を、一人の待ち合わせをする子どもの姿ばかりが占めている。
「しずりん! お待たせ」
「おっ。じゃあ行こっか」
そこへやって来た待ち人。一人と一人は合流し、公園から去る。
コンクリートの通学路。
「なんか良いことでもあったん?」
「えへへ、今日のお弁当にお母さんがミートボール入れてくれたんだ!」
「へえ、よかったじゃん」
「あー、
それを聞いて、友人の
小路の先は
ここを右にまっすぐ行って、いくつかの交差点を曲がれば
二人にとっては
あるところでぱっと目の前が開ける。
南中しようとする太陽の光が一面に飛び散って逃げ場がない。
二人は目を細めながら
そうしてしばらく道なりに進む。
ストリートは背の低い
「へえ、あそこ、カラオケできたんだ」
しずりが言うと、
二人は新しくできたというカラオケボックスの下のコンビニで鮮やかな清涼飲料水を買い、次の交差点に向かう。
学園へ行くためには、その交差点を西へ曲がることになる。
二人が
すると真っ赤な普通自動車が、向こうから
しかしながら交通ルールははばからない。
信号によって、ストリートに交差した道の青い車両は先に行きなさいとつき動かされ、交差点へと飛び出す。
二者は見解の相違により、瞬間、
赤い普通車は回転とともにクラッシュし、青い車両は歩道を歩く
それから間もなくして、ショート動画としてネットに上げれば一日くらいは話題になりそうなシーンとともに、
「……ぃったあ。何?」
衝撃でその場に尻もちをついた
じゃまな
そのときはカツラがどこにいったかわからなかった。
ただし、神の
「あちゃー……せっかく、しずりんにミートボール分けてあげようかと思ったのに」
じっくりとみる。
スマフォの本体は角がヘコみ、画面液晶が割れているのをみると、
「すみません、あの、友だちが車に轢かれて……はい、あ、『スキン』はもうだめです。あ、えっと場所は――」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
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