第2話 判定テスト&加入

ー○○本部ー

「で、デッカァ...!!」

「...そのリアクションになるよな。最初は。」

「って言ってもただの警察本部だけどね。」

「...俺たちは一応警察の所属だからな。実質軍でもあるが...本部はココ。」

「ほぇ〜。」

「じゃ煉くん。骸。行くよ。」

「はい!」

「...ん。」



「ただいま〜。此処が本部のロビーだよ。」

「あ、おかえりなさい!朧先輩!骸くん!...それとキミは...?」

「俺は式神煉ッス!骸の大親友でっす!」

「へぇー!骸くん友達いたんだね!」

「...うっせ。」

「えっと...貴女は...?」

「あ、ごめんなさい!私は水神咲凪みずかみさなぎです!骸くんの...部下だね。一応。」

「...サナギさんは実質上司デショ。」

「そうかなぁ?」

「はいはい2人とも。その話は後で2人きりの時にやりなさい。咲凪。ルームワンは空いてる?」

「ルーム1ですか?えっと...空いてますよー。何するんですか?」

「そこの煉くんの判定テスト。」

「ハ?!ちょっと待て朧!いつの間に煉がテスト受ける事になってんだよ!」

「え?だって...」

「俺入れるなら入りたい。」

「ほら。」

「......はぁ。」

「じゃあルーム1借りるね。」

「はーい。」




ールーム1ー

「...で何するんですか?その判定...テスト?ってやつ。」

「今から説明するよ。骸が。」

「俺かよ...

...判定テストっていうのは俺たち対魁魔特別班【死神】の適正があるかどうかのテストだよ。」

「死神ぃ〜?すんごい怖ぇ名前だな。」

「...で。判定テストの内容はお前にちょっとした試験をクリアしてもらうだけ。以上。」

「いや無視すんな。...それで?その試験はなんだよ。」

「アレだよ?煉くん。」

「ん?アレって...あの中央にある四角い箱の事?」

「そう。アレに手を触れてみな?その箱が形状を変えたらクリア。変化しなかったらアウト。」

「怖っわ。わかりやすいけどめっちゃドキドキすんな!」

「さっさっとしろ煉。」

「...分かった。」







「ぅ...緊張する...」

「ほらはやく。さっさと。」

「分かってるって!!」

「あ、言うの忘れてた。触る時に

【Switch】って言ってね。」

「いや、もっと早く言って下さいよ!」

「ごめんごめん( ・∇・)」

「フゥ......【Switch】」

ーーキュイイイイイン

ー対象「式神煉」

ースキャンしました

「ぅわ...これ成功?」

「...凄いね。将来有望だ。」

「...オメデト。煉。クリアだ。」

「ぃヨッシャァァァァ!!!」

「...朧サン。煉は何処だ?」

「そうだなぁ...キミから見て何処が1番だと?」

「正直アイツはオールラウンダーだ。...俺的には“Ⅰ”ファーストに欲しい。」

「...骸隊長が言うならそうなるよ。後で隊の事も言わなきゃね...やる事多いけど大丈夫でしょ?骸隊長だもんね?」

「...その言い方は癪に障るが...任せとけ。」

「フフッ^^」



「それで...これからどうすんだ?俺。」

「とりあえず元に戻らなくちゃ話は出来ないね。」

「あ...ソウデスネ」

「...【Switchキャンセル】って言えば戻る。」

「分かった。【Switchキャンセル】」

ーーキュイイイイイン

ーシュウウウウ

「お。戻った。」

「じゃあさっきのロビーに戻ろうか。」

「はい!」

「ン」




ーロビーー

「おかえりなさい!どうでした?判定テスト。」

「クリア。合格だよ。」

「おぉ!おめでとうございます!!煉くん!」

「ありがとうございます!!水神さん!」

「咲凪でいいですよ~」

「じゃあ咲凪さん!これからおなしゃす!」

「...朧サン。説明。」

「うん。煉くん。今から僕たち死神について、魁魔について話すけど...他言はしない事...約束できる?」

「もちろんっす!」

「じゃあ話そうか^^」



「まず魁魔というのは...簡単に言うとヒトならざるもの...かな?幽霊でもお化けでもなく、人でもない。何かに例えるのならばあやかしが1番近いかな?彼等はヒト型や今日キミが見た犬型とか色々種類がいる。ヒト型はかなり上位種で数も少ない。」

「少ないって...どのくらいなんすか?1桁とか?」

「いや500ぐらい。」

「いや多くないすか?!」

「少ないんだよ。これでもね。多い時は1000はいた。最近はまた増えだしてるみたいだけど...。」

「...他の種が多すぎるんだ。下位種...つまり動物の型とかそこらにいる虫とかの型をしてるヤツらは今把握してるだけでもざっと10万以上。」

「じゅ、10万以上?!桁がちげぇ...」

「だから500でも少ない方なんだ。彼等の中の上位種は異界から、下位種は人の感情から出てくると言われている。

じゃあ次は僕たち対魁魔特別班【死神】の説明だね。僕たちは魁魔専門の部隊。一応所属は警察だよ。でも警察より立場はずっと上。怪しまれないようにとかそんな理由で警察に本部があるだけ。そこはあまり気にしなくてもいい。僕たちは唯一魁魔に対抗出来る力がある。さっき煉くんにやってもらった判定テストがそれだね。」

「アレすか?」

「そもそも才能がないとアレは起動出来ないし。」

「へぇー。じゃあ俺は才能あったんすね。」

「うん。それで僕たちは5つの部隊に分かれているんだ。」

「5つ?」


「1つ目の部隊は“Ⅰ”ファースト

攻守特化型...まぁつまり近距離中距離遠距離全部いけるオールラウンダーの集まりだ。

対魁魔との戦闘は彼等が行う。

隊長は骸。彼こう見えて偉いから^^」


「骸...隊長なんか...!」

「...まぁうん。」


「2つ目の部隊は“Ⅱ”セカンド

主に事後処理班の仕事を担う班だ。

必要とあれば戦いも出来る人材がいる。

事後処理班だからね。そこそこに俊敏性と力に長けた者が多いよ。」


「3つ目の部隊は“Ⅲ”サード

情報収集・技術担当。

僕たちの戦闘服コスチュームや武器の制作をしたり、魁魔の出現情報などを取り仕切っている班。

普段はこの本部で仕事してる。

隊長は咲凪。彼女は優秀だよ。」


「4つ目の部隊は“Ⅳ”フォース

隠密・潜入を得意とする者たちの班。

魁魔のグループなどがある場合もあるし、何処かの会社で魁魔を匿っているところとかもザラにある。それを探り他の隊に情報を伝える重要な役割の班だよ。

近接が強いから教えて貰うといい。」


「5つ目は“Ⅴ”フィフス

医療班。

どんな怪我でも即座に対応・治療する。

判断力が類を見ない程に長けている者たちが多いね。

一応護身程度に動ける者ばかりだ。」


「後は...各隊長と僕の最恐チーム【𝐙𝐄𝐑𝐎】ぐらいかな?」

「結構色々な班があるんすね...

というか俺は何処?」

「煉くんは骸の推薦で“Ⅰ”ファーストだよ。とりあえずは骸と組んでもらう。」

「おぉ...!...よろしくな!骸!」

「あぁ。」

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