第13話 ツヤツヤ
朝の静かな教室で、窓から差し込む朝日が、教室を優しく照らして、まおとみくの髪をキラキラと映し出しています。
まおはみくの机のところにやってきてました。
「おはよう、みく。髪の毛めっちゃ輝いて見えてるんだけど、調子いいみたいだね。」
「おはよう、まお。うん、なんか今日の髪めっちゃツヤツヤしてない?何も変えてないんだけどな。セットも上手く行ったって思ってるの。まおに褒められて嬉しい」
まおはみくの髪の毛を優しく触りながらハスハスしています、
「いやーみく、ほんとにみくの髪の毛が綺麗すぎるよ。すごくいい匂いもするし、指でサラサラ〜ってなって、シャンプーのCMみたいになってるじゃん」
「それは言い過ぎじゃない?でも今日は調子がいいみたいだから、めっちゃ嬉しいんだ」
まおはみくの髪を優しくなでまくって夢中になっています。
「ちょっとまお聞いてるの?」
「うん、嗅いでる」
「もう変態みたいになってるじゃない?」
「それは仕方ないね。誰もがこの髪の毛の虜になってしまうんだよ」
朝陽に照らされたみくの髪を撫でながら、まおはうっとりと微笑んでいました。みくもまんざらでもなさそうに、まおの優しい手つきに心地よさそうにしています。
「みく、本当に綺麗な髪の毛だね。触っているだけで気持ちいいよ。ちょっと毎日うちで撫でさせてくれない?」
「別にいいけど、ご飯は出るのね?」
「その辺はお母さんに頑張ってもらうよ」
「もうー」
二人は笑い合った。
「はい今度は私の番」
「ほんとに?まあみくなら触ってもいいよ」
そう言ってまおは優雅な仕草で髪を後ろになびかせ、みくに手を差し伸べました。みくは恥ずかしそうに笑みながら、まおの髪を撫でると、その柔らかさに驚きを隠せませんでした。
「すごい、まお。髪、柔らかくて滑らかでとっても綺麗」
「ふふふ、ありがとう。今日はヘアオイルつけてるからね。私はオイルの力でツヤツヤなのさ」
「ヘアオイルっていいんだ。何使ってるの?」
まおは最近使っているヘアオイルの説明をしてあげた。
「なるほどねー、だからまおの髪の毛もいい匂いがするんだね」
みくはなおに負けじとなおの髪の毛の匂いを嗅いでいる。
「ちょっとみく、嗅ぎすぎだよ、変態があからさまに出ちゃってるよ」
「私のは変態じゃないよ、常識人だからね。この髪の毛に触れてしまったら、もうその魅力から抜け出せないのよ」
「なんかさっき私もおんなじようなこと言った気がするけど」
「どう?さっきのまおの再現して見たけど」
「んー、まあ可愛いんじゃない?」
「だよね!私もそう思う」
二人の髪の毛の触り合いは、先生が来るまで続いた。
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