スターシャちゃんの一日

【四コマ劇場】


「ダリアちゃん。この魔力回復用の強化ブロックチョコレート、もう少しいろいろな味を作りましょうよ」


「はい、どんな味がいいでしょう」


「大隊の皆さまはお酒を召し上がる方が多いので、甘いものが苦手とか。ですので、コショウ風味とかソーセージ味、シュバイネハクセ味、ボルシチ味。カレー味は欠かせませんわ。きっと喜ばれます」






「ボク、いえ小官にジャイアントキリングなどできるでしょうか。不安で不安で」


「大丈夫よイリーナちゃん。ちゃんと四十センチ砲弾なみの威力の魔道弾をダリアちゃんが作って装填してくれるから」


「それって、どのくらいの爆発をするんでしょうか。ちょっと、いえものすごく不安です」





「お母さま。スターシャついにやりましたわ。例の伝説の名著『イケメン神父。昇天ハレルヤ!』が地下市場でバカ売れ。これでB.L.レーベルを広めることができます」


「スターシャちゃん。あれは危険よ。世界に混沌を巻き起こしますわ。どちらかというと変態紳士向けというご本の方が健全なのかしら」






「どこのどいつだ! こんなところにケーキを置いたのは! ここは戦場だぞ」


「大隊長閣下。先ほど村娘の恰好をした少女が食べかけのケーキの皿を置いて、空中に飛び上がり消えていきました。さも名残惜しそうで少しかわいそうに……」


「ばかもん! それは敵の魔道兵だ。光学迷彩の天才、殲滅のミハイルか!?」





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