セリフ置き場『新たなる名前の在りかを探して旅する本棚』(仮)
第13話【セリフ】「取引先接待に遅刻しそうなリーマン二人」(2024/1/14(日)Lit.Link投稿/元メモは2024年1月13日(土)作成)
第13話【セリフ】「取引先接待に遅刻しそうなリーマン二人」(2024/1/14(日)Lit.Link投稿/元メモは2024年1月13日(土)作成)
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ナレーション: そっくりな顔にお揃(そろ)いの髪型……超純和風(ちょうじゅんわふう)なチョンマゲに、リーマンスーツ、リーマンシューズ、リーマンウォッチ、リーマンバッグのリーマン尽(づ)くしファッションに、あえてカジュアル寄りのタイロッケンコート(トレンチコートの原型(げんけい)と言われている、ボタンやジッパーでなくベルトを締(し)めて留(と)めるタイプのコートだ)を合わせるところまで同じ格好の青年男性が二人。
ナレーション: 横に並(なら)んで、両側に洒落(しゃれ)た外観(がいかん)の建物が立ち並ぶ石で舗装(ほそう)された路地(ろじ)を急(いそ)ぎ足で歩いている。
ナレーション: 二人の違いといえば、正面から向かって左側の方がマスクとマフラーを身に付けていて、もう片方(かたほう)はそうではない、といったところか。
ナレーション: そんな二人はなんと双子でもなければ兄弟でもなく、従兄弟(いとこ)同士とかの親戚(しんせき)でもなく、たまたま同期として入社した会社で出会った、ただの同僚(どうりょう)であるというから驚(おど)きだ。
ナレーション: 戸籍上(こせきじょう)は兄弟でなくても、生まれてすぐ片方が特別養子(とくべつようし)に出されたとかの生き別れの可能性もあるが、今のところそういった事実が明らかになったということもない。
A「……おい、間に合いそうか?」
B「なんとかギリギリになってしまうが間に合いそうだ」
ナレーション: 左側の男性が早足で歩きながら腕時計を見つつ隣(となり)に声をかけ、それに右側の男性がやはりこちらも同様に腕時計を見ながら応(こた)える。
ナレーション: その両者の声は、他人の空似(そらに)でありながらも体格(たいかく)や骨格(こっかく)まで似ている同士だからかよく似ている。
A「すまんな、俺が風邪気味(かぜぎみ)で途中(とちゅう)で薬局(やっきょく)に行って風邪薬(かぜぐすり)を買っていたせいで」
B「それは仕方ない。取引先(とりひきさき)の接待(せったい)の席(せき)でゴホゴホ咳(せき)して鼻水(はなみず)ズルズルはまずいだろう?」
A「だがお前だけでも先に行っても良かったのに……」
B「いや、今日の接待では先方(せんぽう)の希望で、俺とお前の二人揃(そろ)って見てみたいとのことだったからな。
俺だけ先に行って事情を説明しておくのもありだっただろうが、残したお前に何かあったら先方の希望にも添(そ)えなくなるからな?」
A「すまない」
B「とにかく、今は遅刻しないように急ぐ方が先決だ」
A「ああ、そうだな」
B「だが、薬が効いてるとはいえ無理はするなよ?」
A「わかっている」
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※※これはフィクションです※※
▼配役
ナレーション1人
A役とB役を1人ずつか1人でAとBを兼任
これは掛け合いセリフ?としては特殊で、本編に説明があるように、AとB役は声が似ている人が演じるのが好ましく。
AとBを一人で担当して、掛け合いとはちょっと違うけどもう一人の人がナレーションを担当を想定。
もしくは全部を一人で担当。
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