第12話【長セリフ】「和風喫茶で給仕の奉仕をしていたら江戸時代に時間遡行したんですの?!」(2024/1/9(火):Lit.Link投稿/元メモも2024年1月9日(火)作成)

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「私(わたくし)、和風喫茶(わふうカフェ)で給仕(きゅうじ)の奉仕(バイト)をしていたら……店に暴走車(ぼうそうしゃ)が突っ込んできて。

 とっさに近くにいた趣味人(おたく)の男性が厨二病(ちゅうにびょう)で夢想(むそう)する超カッコいい助け方で庇(かば)われて轢(ひ)かれはしませんでしたが。

 突っ込んできた車がタンクローリーだったことで大爆発して、気がついたら時代劇で見たことのある江戸の町のセットのような場所に立っていましたの。

 なんと! 驚いたことに江戸時代に時間遡行(タイムスリップ)していたんですの!!


 未来に生きていた知識を活かしたチートで無双(むそう)するにも、私(わたくし)の知識は大したことない……知っていてもそれを技術的に再現できるレベルではないので、できず。

 紆余曲折(うよきょくせつ)あって私(わたくし)を受け入れてくれた江戸の町の人々の優しさに甘えて、江戸時代に順応しつつも未来での生活がどんなに便利で、でも無駄も多かったかわかって。

 ここで実体験(じったいけん)したことを未来に戻ったときに生かせたら……と思った時に私を助けた趣味人(おたく)の男性と奇跡的に再会!


 彼は大半(たいはん)が机上(きじょう)の空論(くうろん)的な知識ばかりの人と思いきや、なるべくすべてにおいて実践(じっせん)できるレベルになるまで技術を実技として勉強したり、護身術や武術の訓練を受けた、見た目からはわからなかったすごい人で。

 なるほど元の時代で喫茶店に暴走車が突っ込んできた時に私(わたくし)を華麗に庇って助けられたわけですわ!


 今から思い返すと、確かに時々、眼光(がんこう)が鋭(するど)くなったり、太っていると思ったら鍛(きた)えられた身体を隠すために着(き)ぶくれしていて、そのせいで夏はもちろん冬でも汗をかいていて、脂(あぶら)ぎったように見えていたけれど。

 眼光が鋭くなるのは、厨二病な設定上でのカッコよい立ち居振舞い(たちいふるまい)を妄想中(もうそうちゅう)だったり、着ぶくれというかたくさん重ね着してるようなのは、カッコよい立ち居振舞いのひとつとして探偵ごっこで尾行するときにターゲットに同じ人に見られいために次々と服装を変えるための仕込みをしているのかな? もしくは本物はマズすぎるしどこで入手するの? って問題上からおもちゃな武器を仕込んでいるのを隠すためとか? とは思っていましたが。


 もしかしたらそれをプロとしてもできるかもしれない人だったなんて!

 ただし、そこまでになるにはそれなりの年月がかかって、魔法使い歴が4年とか。

 魔法使いなんですの!? と聞いたら、ごにょごにょと『女性とのお付き合い方面は、まずはカッコよくなってからと思っているうちに訓練を先延ばしにしてきてしまったんで……』とよくわからないことをおっしゃっていましたわ。


 その趣味人(おたく)の男性の話では、私(わたくし)や自分以外にもあの場にいた人たちがこの時代に飛ばされている可能性があって、彼らを探しだして合流すれば、この時代で生きていくにしても心強いだろうし、もしかしたら文殊(もんじゅ)の知恵(ちえ)のたとえのように未来に戻れる方法を見つけられるかもしれないとのことで。

 私(わたくし)たちは他のお客様や店のご主人様(マスター)を探すことにしたのですけれど……実はあの暴走車の運転手も無事な姿で飛ばされてきていて、彼がこの一連の出来事の黒幕(くろまく)でもあったことが判明するのは、視聴者(読者)の皆様は早めでも私(わたくし)たちの立場でそれを知るのはもっとずっと後になってからのことなのですわ!」


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 to be continued(つづく)...


 ※※これはフィクションです※※


続かないよ~


思いつきと勢いだけで書いたからね!


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