第10話【小説】【セリフ】「クリスマスぼっち同盟男子会」(2023/12/24(日)Lit.Link投稿/元メモも2023年12月24日(日)作成)

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 クリスマスは海外では家族と過ごす、楽しくも厳粛(げんしゅく)な日であるが。恋人たちの聖夜として定着してしまった日本では、家族と同居してるかどうかを問わず、恋人のいない独身者たちは男女問わず「寂(さび)しい人」のレッテルを貼られて肩身が狭(せま)い。


 そんな中で全国規模でネット上で発足されたのが「クリスマスぼっち同士で集まって楽しく過ごそう」という主旨(しゅし)の「クリスマスぼっち同盟」である。

「男子会」「女子会」と実質(じっしつ)合コン(ごうこん)の「男女合同会」に分かれて、それぞれクリスマスイブ~クリスマスを寂(さびしくないように乗り切る企画が出されたが。


「男子会」では、クリスマスそのものを避けたいとの思いから、クリスマスシーズンに紅葉(こうよう)が見頃になる場所に1泊2日の旅行(※)と決めた。


(※2023年のクリスマスである12月25日は月曜日で、仕事がある人は24日の夜は泊まらずにとんぼ返り、もしくは職場から近い人は泊まっても翌朝に旅館やホテルから出勤)(←セリフ/ナレーションとしては読み飛ばす)


 だがしかし、紅葉(こうよう)はバッチリで露天風呂(ドラム缶風呂でも「温泉」ではないが立派に露天風呂である)を楽しんでいた「男子会」に異変が!


A「……雪、だと?」


B『あー、いいっすね! 雪見風呂で。この勢いだと降り積もるんじゃないかな? 後で雪だるま作ろう!』


A「くっ、ここにまで追手が……!」


B『追手って? 何のことっす?』


A「バカめ、俺たちは何から逃げてきてここにいる?」


B『クリスマスイブとクリスマスっすね!』


A「では今日はクリスマスイブだが。そのイブもしくはクリスマスに雪が降り積もることを何と言う?」


B『ええっと、確か……ホワイトクリスマス……ああっ!?』


 そう、彼らを見舞ったのは、クリスマスに“確実ではないが”雪が降る可能性のある地域でロマンチックなクリスマスの代名詞(だいめいし)となっている、ホワイトクリスマスの洗礼(せんれい)だった!


 天気予報と違う? ノンノン! 天気予報は関係ない! 恋人たちがロマンチックなクリスマスを過ごせるように願ったことで、奇跡(きせき)が起きたのだ。

 とはいえそれが奇跡(きせき)でロマンチックに思えるのは、願った恋人たちだけで。クリスマスぼっちたちにとっては苦虫(にがむし)を噛(か)み潰(つぶ)したような表情でおもしろくないはないだろう。


 そしてクリスマスぼっちたち、恋人たちを含めた多くの人たちが、「突発的な積雪(せきせつ)が予想される降雪(こうせつ)」によって降雪(こうせつ)による渋滞(じゅうたい)、事故の多発、除雪(じょせつ)作業の重労働の発生という雪がもたらす負(ふ)の要素に巻き込まれるのだった。


※※これはフィクションです※※


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【セリフ】として利用の場合を想定して、セリフのかぎカッコを、普通のかぎカッコ「」と二重かぎカッコ『』を使い分けて、役名としてAとBをカッコの先頭につけています(【小説】としては好ましくない手法とわかった上で)。

 地の文の中の「」内は、語の強調や見やすさのためのものでセリフではない。地の文はAでもBでもない(どちらかの独白ではない)、第三者視点のナレーションになっています。


 役の振り分けは以下の通り。


ナレーション……セリフ以外の地の文。

 一応イメージは雪だるま☃️(REALITYの2023年12月24日(日)現在でルーム機能のルーム正面窓外に設置された雪だるま)で性別は♂?(役柄も演者も男女どちらでもOK)


A「」(普通のかぎカッコ)……クールでミステリアスな表情の先輩タイプ。紅葉の見える旅館……民宿かもしれない……の庭に置かれた「露天風呂」であるドラム缶風呂(「クリスマスをイメージしない」特別オプションサービスの一環)に入っている。男性(女性が演じるのは可)。


B『』(二重かぎカッコ)……お調子者テイストの後輩タイプ。Aがドラム缶風呂に入っているので順番待ちしている。セリフはのんきで飄々(ひょうひょう)としているが、雪も降ってきて寒さに震えている。男性(女性が演じるのは可)。


 AとB以外にも「男子会」メンバーはいるはずだが、顔合わせを兼ねた全員参加の昼食会後、飲み会(やけ酒)を兼ねた夕食会までの自由時間で、それぞれ好みのオプションサービスを選択をして別行動をして過ごしている(「ぼっち」になる人は寂しがり屋でも団体行動は苦手な人が多いことに配慮されている)のだろう(後付け設定で)。


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