陽足延ぶ

シキウタヨシ

陽足延ぶ緑の萼の枝垂れ梅様子見るよう徐々にふふめる


倒る椿何度起こしてもまた倒る朝や来ぬとは思わざりしか


大木の梅の小枝よりいただきし緑萼の小梅今年もふふむ


枝もらいし親の大樹はいまはなし緑萼の小梅伸びやかに育つ


床に臥して狭庭のいろを見えずおり枝垂れの梅はいかがせむとや


朝の陽に夜来の雪は照らされてあさの光をふくみつつ落つ




/了

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陽足延ぶ シキウタヨシ @skutys

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