第199話 束の間の平穏
それから俺たちはロコロッコで3日間過ごした。
主に
3日間後
「うっし!あーしカンペキにマスターしちゃったよ
「あっあぁ・・・(何度三途の川を見ただろう・・・)そうだな!また、ロコロッコに戻ってくるけど、ひとまずはサンサンプトンに戻って、王様や教皇様に正式に聖者様と聖女になったルノアを中央国家まで着いてきてもらうことに了承を得よう!!」
「ほ~い♪あのさぁ~サンサンプトンまでチョー遠いぢゃん?あーしに考えがあるんだケド?」
「考え?」
出発の日
小型の馬車に荷物を積んで乗り込むは俺、聖者、ルノア、マリサの4人。
え?ナニアがいないって?
「ヤッホー!みんな馬車にちゃんと乗ったかなん♪ほいじゃちょっと揺れっから、ちゃんと捕まっててねぇ!!イックよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
「「「「ちょ・・・ナニア!待って!まっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
聖者とルノアからバフをかけてもらったナニアが
ズドドドドドドドドド!!!!っと爆音を響かせながら、ナニアは行く手を阻むモンスター全てを蹴散らしながら突き進む!!
通常ロコロッコから1週間かかる道のりがなんと3日かからずについてしまった!?
しかし、その代償として馬車酔いが激しかった。
だが、その副産物として聖者が本気で考え編み出した魔法が万能すぎた!
聖者は馬車籠の中だけを結界によって切り離す方法を編み出し、外側がどんなに揺れても中側は一切揺れないという画期的な魔法だった!?
これにより俺たちは2日目の後半から安寧を得たのであった!!
サンサンプトンの王城では相変わらずサウスベルグ6世とダリア王妃が聖者がいなくなることに大反対したが、前王であるサウスベルグ5世の一喝で許可を得ることができた。
協会でも変態クソジジイこと教皇であるキモブ=タオッサンが散々駄々をこねたが、聖者様の一撃ではなく、マリサさんからの無慈悲な一撃を受け、再度、先日の片玉消失事件の快感を思い出し、マリサさんが残るならOkという条件が出て、これを元々教会に残るつもりであったマリサさんが了承し事なきを得た。
そこから、また
「ザルドルさん本当に色々お世話になりました。」
「いやいや大丈夫だ。あんた達のお陰で南の国は守られたし、その邪心樹アンノウンだっけかの企みも潰せたしな!あんな百騎丸だの千鬼丸だのが出回らなくてよかったよ!後は俺たちでなんとかするよ!ライオネルもそろそろ回復して店に立つだろうしな!!」
「ザルっちありがとう!!」
「ナニアもほどほどにな!レイを大事にしろよ!」
「あ~い♪」
「世話になったなザルドル。」
「お世話になりましたザルドル様。」
妖艶な女性の姿をした聖者とガチムチな亀の魚人のルノアもザルドルにお礼を言っていた。
手を振りながらロコロッコを後にする俺たち。
さぁ目指すは中央国家!!
聖者さんたちを連れて父さんたちの呪いを解くぞ!!
「・・・ん?なんか・・・ココが変だな?」
第6章 南の国編 ~完~
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