第197話 パイセン
「うん♪なんかメチャクチャ力が湧いてきたからイケるっ!って思って、ミミズの中で暴れ回ってたら、小さいミミズがメッチャ出てきたんだけど、全部殴ってね、そのまま腹ぁ突き破ってやったんよ♪」
「「「「スベテヲクラウモノの腹を突き破った!!!!」」」」
「エヘヘ♪あーしスゴくない♪っで、スネ毛担いで飛び出したんよ!あっ!だから、スネ毛生きてた?」
「えっ?あぁはいっ!スネイルさんでしたら大丈夫です!ロコロッコの皆さんが救助してくれて、その後は私たちが診ましたので、もう大丈夫です。」
「そっかぁ~スネ毛大丈夫だったか!なら良かったのかな?んでね、ミミズの腹突き破ったらさ、目の前にさブルーノがいたんよ!コイツさっき、あーしの身体に穴開けたよな!ムカつくって思ったら更に力がグングン湧いてきてさ!今ならイケるんぢゃね?ヤレるんぢゃね?って思って、魔力も気力も全部使ってブッ叩いてボコボコにしたんよ♪あーしスゲくね?」
「「「なっ!あの対峙しただけで死を想像させられる様な化け物をボコボコにしただって!?」」」
「うん♪かなりイイ線イッたと思うンだよねぇ~ボコボコもボコボコにしてやったから!肉の塊にしてやったと思うくらいだもん!!でもね・・・本気出してチョーデカくなったアイツに一瞬でやられちった・・・やっぱ、あーし全然ダメだ・・・」
「何言ってんだナニア!お前は凄いよ!あんな強いやつらと戦えたんだろ?スベテヲクラウモノは一度目は全く手なんかでなかったし、ブルーノにしたって一度目に遭った時は俺たち誰も動けないくらい力の差があったんだぜ!それをボコボコにしたんだろ?だったらナニアはスゲーよ!!」
「「「確かに!あのバケモノを殴れるなんてナニア(さん、ちゃん)凄い!!」」」
「でもさ、だったら誰がナニアを救ってくれたんだ?あの2体もいつの間にかいなくなってったて話だし。」
「あーしは、ほぼ気を失ってたからわかんねぇんだけど、たぶんパイセンだと思う。」
「「「「パイセン?」」」」
「うん。昔っから、あーしがヤバめな時に助けてくれるパイセンがいんだわ。つってもこれで2回目?か3回目くらいなんだケド?」
「なんで、そのパイセンだってわかんだ?声でも聞いたのか?」
「ん~声は聞いたような聞いてないような?たださ、パイセンが来た時ってなんか、バイブスがさアガんだよね!!今回もそうだったし!あっ!それとね、昔さクソババァに修行だって言われてジャングルに捨てられてモンスターに喰われかけたことあんだケド、そん時にパイセンと話したんよ!そん時イってた!パイセンは『ウチはカリスマギャルだ。ナニアがピンチの時はウチが助けてヤル』って!!だから今回もパイセンだって!!」
「「「・・・なんだソレ?ナニア以外にそんな変な職業がいるのか(いるんですか)?」」」
「・・・カリスマギャル・・・(まさかな・・・)」
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