第183話 解呪
「「
部屋一面に神々しい光の奔流が溢れた!!
「ふぁぁぁぁ!なんと神々しい輝き!ついについに聖女になられたんですね!聖女たん!あれっ?」
「フフン!!ド変態よ!オレはこっちだ!!」
そこには漲る精気いや、漲る聖気を纏った筋肉ムキムキな亀の人魚が立っていた!!
「儂は男に興味はな・・・なななななっ!!!聖女たん!!この気は聖女たんじゃないか!!え?どどどどどどいう??聖女たんが亀の人魚で聖女たんが別の人!?え?どういう?儂頭おかしくなったか?」
「ハハハハ!流石のド変態タヌキ爺でも混乱か!面白い!簡潔に言う!オレは神アルマからルノアと魂を入れ替える魔法を教わった!これによって俺は聖者として、ルノアは聖女として本来の力を100%以上引き出せるようになった!!あ~ルノアってのはさっきまで亀の人魚の中に入ってたエルフの巫女の魂だ!」
「え?まさか!神アルマですとっ!!いやまさか!流石に聖女たんと言えどそんな・・・」
「オイ!ド変態!だったらこの状況どう説明すんだ?オマエは俺ほどではないが、魂が視えるだろ?だったらオレが今言っていることが嘘ではないとわかるだろ?」
「・・・確かにそのようです。たしかに今、あなたからは聖女たんの魂そのものを感じておりますし、聖女たんの肉体からは別の女性の魂を感じます。ですが、それは禁呪なのでは?」
「確かにそうかもしれねぇ!だが、神アルマが俺たち2人に未来を託した結果だ。だからオレたちは受け入れる!そして、神アルマの意思をもって邪神の復活を阻止する!レイたちと共に!!」
「なんと!神託を受けたと言うのですか!!邪神の復活を阻止とは・・・まさに聖女、いや聖者の為すことですな。」
「あぁ!オレもな最初は半信半疑だったが、ルノアをライオネルをこの街の甚大な被害を見てオレは確信した。邪神をこちらの世界に顕現させてはいけない!だからこそ、邪神樹アンノウンの企みを阻止しなきゃいけない!だから、まずはライオネルの解呪をする!つってもな俺じゃないけどな!ルノア頼んだ!!」
「ハイッ!」
ルノアはそういうと神気とすら見まがうほど神々しい聖気を全身から放出し、そして、解呪の魔法を唱えた!!
「
ライオネルに向けてかざす手に聖気が集まり、そして聖気がライオネルを優しく包み込んだ!!
「大丈夫だ。少し体調が悪い。業務はすべ・・・お願いだ!聖女様俺を治してくれ!!頼むっ!!」
「ふふふ。もう治ってますよライオネルさん♪」
「え?ほほほ本当だ!!治った!治ったぞ!!やった!やったぁ~治ったぞ!!」
「これは!まさに奇跡としかいいようが・・・」
「スゲェ!だろ!ド変態!ルノアよくやってくれた!ありがとう。」
「えへへへ!うまく出来ました!聖者様のお陰です♪」
「ルノアがスゲーだけだ。それよりも病み上がりで悪いがライオネル。オレたちに何があったか教えて欲しい。」
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