第142話 サウスベルグ6世と妻ダリア

「大変お待たせいたしました。レイ様。ナニア様。只今より我らが王の元へお連れさせていただきます。」


そして俺たちは王の間がある5階へ案内された。


王の間の扉の前で「少々お待ちください」と守衛に言われて待っていると、中から「入って良いぞ!」と声がかかったので、「失礼します。」と言って扉を開け入室する。


すると豪奢な絨毯が敷き詰められた先に王と王妃が鎮座していた。


「よく来たな中央国家ナンダッカーノ王国の使者、レイとナニアよ。儂が南の国サンサンプトンの王である、サウスベルグ6世ぢゃ。して、隣におるのが王妃のダリアぢゃ。」


「ははっ!ご多忙にもかかわらず謁見の場を設けてくださり誠に有難うございます!ほら、ナニアもお辞儀して!!」

「チョー王様っぽいwwwウケるぅ~!あっ!お願いしますぅ~」


「ちょ、チョー王様っぽいとはっ!ワハハハッ!ナニアと言ったか面白いなオヌシ!(おっぱい、おっきいぃのぅ♪)」

「王様っ!何をニコニコしてらっしゃるのかしら?(怒)」

「ひっ!いっいやなんでもない!とにかく長旅ご苦労だった!!」


「ははっ!労いのお言葉有難き幸せ。」


「よいよい堅苦しいのはよい。儂の城みたじゃろ?オヌシ等の国のように堅苦しくないんじゃ儂らは」

「そうよぉ~妾達は常に民と伴にあるのよぉ~。(あらっ!よく見たら線は細いケドイイ男じゃない♪)」


「!!!(何かあの、おばはんレイっちのことエロい目で見てる!!)レイっちは渡さないからなっ!!」

「え?何言ってるのナニア?」


「ホホホホッ!(カンがいいわね小娘っ!)何でもないわよ~ねぇナニアさん?」

「うん。なんでもないよレイっち!(ナンダゴラおばはん!!)」


「ウオッホン!まぁとにかくぢゃ!とにかく遠路はるばるよく参ったの。ゆっくりしていくといい。だがな、先に言っておく!儂もダリアも聖女殿を中央国家へ行かせるつもりはないっ!!」


「「えぇぇぇ!!!」」


「そうよ!そうよ!!何で聖女様を貴方たちに渡さなきゃいけないのよっ!!」


「「えぇぇぇぇ!!!」」

「いや、ちょっと待ってください!南の国の聖女様を貰い受ける訳ではないですよ!事前に、中央国家と南の国の協議を行って一時的に聖女様に南の国に来ていただくこと了承していただいてたんですよね?」


「「したっ!でも嫌なもんは嫌じゃ(なのっ)!!」」


「「えぇ~!(なんかめんどくさい)」」

「ちょ、ちょっといいですか。なんで急に聖女様が中央国家へ行くことを反対されたんですか?理由をお聞かせください!」


「ふん!なら教えてやろう。儂はあの偉そうな中央のジジイに儂だけのを渡したくないんじゃ!!」

「妾だって!妾の妾だけの聖女様を一時的にとはいえ他国になんて渡したくないのっ!!」

「なんじゃと!?」「なんですって!?」


「「あれ?どういう流れ?」」

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