第119話 MK5
「
ナニアがそう呟いた途端。さっきまで倒れていたナニアが何事もなかったかのように立ち上がった。
ただ一つ違うのは、金髪で小麦色の肌を持つナニアが銀髪で色白な肌になっていた。
「私はこの姿になるの嫌なのよ。だから、5秒で殺してあげる。」
そう銀髪のナニアが言った瞬間『フッ!!』という音を残しナニアがヘルスカラーの前からかき消えた!!
「ナッ!ドコに行ったあの小娘!!」
キョロキョロとするヘルスカラー
「ココだよ。」と突如としてヘルスカラーの前に現れたナニアはヘルスカラーの骨を引っ搔いた!
キシャァァァァという音を立て引っ掻くがダメージはないようだ。
「ナッ!びっくりさせないでください。性能が向上したのはスピードだけでしたか。こんなひっかき傷なんの痛手でもありません。さぁ改めて殺してサシアゲマショウ!!」
ここまで1秒
「うるさい。黙って死ね。」
そう言うと銀髪のナニアはまたも姿が見えなくなった。
「消えたってムダだ!お前は私にひっかき傷以上の傷はつけられナイ!!」
「それはどうかしらね?もうすぐサヨウナラよ。」
そう言って銀髪のナニアは右拳をおもいっきり振りぬいた!!
ゴッ!鈍い音が鳴り響き、またもやノーダメージとヘルスカラーが安堵したした瞬間だった。
ピシピシゴゴンッ!!
ヘルスカラーの最高硬度を誇る骨が砕けた!?
ここまで2秒。
「ナッナッナンダト!!私の骨が砕ける訳がナイ!ナゼダ!」
「もう終わりだ死ね。『
ナニアの両拳は青白く輝いておりキラキラと光っている。
「ナンダ!ソノ拳は!!氷を纏っているのか!だとしても、その眩い光がワカラナイ!何だソレハ!!」
ここまで3秒。
「冥土の土産に教えてあげる。この拳は今、絶対零度になっている。そしてアナタが言っている光って言うのはアナタの身体から採取した人工アストラリウムよ。アナタがいくら硬かろうと同じ人口アストラリウムであれば私の力があれば簡単に傷をつけられるでしょう?それにコレは極少量しか創れていないでしょ?であれば、表面だけよね?中はそれなりの硬さしかないのよ。だったら、絶対零度のこの拳で壊せない訳ないじゃない?」
「マママママッマッテクレ!!」
ここまで4秒。
「いいえ待たないわ。アナタが気が付く前にもうすでに3千発ほど殴ってありますから。それでは御機嫌よう♪」
「そんナバガナァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ピシピシパリンッ!!と音を立ててヘルスカラーは砕け散った。
ジャスト5秒
銀髪が金髪になり白い肌が小麦色の肌に戻った。
「ア”ア”ア”~ちかれたぁ。もう無理ゲー。」
そう言ってナニアはその場に倒れ伏すのであった。
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