第11話:告白

「おい、秦弥。」


声をかけると何故か全員の視線が集まることに疑問を感じる。


「なんだ、七星?」


「俺はシャワーを浴びてきたいんだが。」


ヒロインとぶつかった際に制服や首に泥がついたので、座ることすらできない。


「あ!わわ、私のせいですみません。はハンカチを…」


その様子を見て、秦弥が呆れたような表情をする。


「わかった、シャワーを浴びてこい、二人ともな。」


「まーちゃん、あとは僕に任せてね。」


俺はその言葉を聞いたあと、シャワー室へ向かった。





二人がシャワー室に向かったあと。


「それで、事情を知っているものは、詳細を話してくれ。」


「はい、僕達は三人で園芸部を見に行こうとして…」


「あ?榊は、バスケ推薦じゃなかったか?」


「ん?そっすよ。ただ、新歓は珍しいものを見ようと思ったんすよ。」


「それで、私達が榊が近道という道を行くと叫び声が聞こえ、朝日向さんが泥をかぶ


ってました。そのあたりは、圭のが詳しいかと。」


「そうですね。僕が急いで行くと、女の人達に囲まれた朝日向さんが暴言を吐かれ、


泥をかけられているところでした。そこに、榊や湊が追いついてきて、相手は逃げて


いきました。」


「ふんふん、なるほどねー。」


「暴言というのは?」


「えっと…その彼氏を取ったとか、アバズレだとか、可愛いこぶるなとか。」


「特徴は?」


「金髪に化粧をして、ピアスをしていた女の人です。」


そこで、シャワーから朝日向が戻ってくる。


「あのお借りしました。」


泥まみれだったのが綺麗になっている。


「うわぁ、あさりん、可愛いー。」


「ありがとうございます。」


先程の妙な態度は無くなっている。そして、あいつは何をのんびりしていると、秦弥


は思った。


「まーちゃん、遅いね。長風呂じゃなかった気がするんだけどな。」


「何処かでサボってんじゃねぇか?」


「先生じゃないですし、それはないでしょう。」


高杉が筒香に鋭い切り返しをする。


「はぁ、逸れるな。次は、朝日向さんに聞きたい。」


「えっと、私が園芸部を見に行こうと思っていると、親切そうな先輩に声をかけられ


て、案内してあげるって言われたので着いていくと、金髪の女の人にその…」


「何か心当たりはあるか?」


「いえ、昔からその言いがかりみたいなのをつけられるのが多くて。多分、彼氏さん


が私に…それで女の人は私に八つ当たりをしたんだと思います。」


「ふむ、筋は通っているか。後は、犯人だが…」


「難しいよねー。」


「あ?何でだ?金髪なんて目立つからすぐ見つかるだろう。」


「ルー先生、金髪は多分かつらだよ。地毛でもない限り校則違反だもん。」


「多分だが、金髪はフェイクのためだろう、ピアスもどうだろうな。」


その時、扉が開く。


「話は進んだか?」


その姿に全員が目を見開く。


「まーちゃん…」








俺は、シャワー室へ行き、衣服を脱ぐ。これらは、風紀が学校経由で専門のクリーニ


ング業者に送り、後日返される仕組みとなっている。


そして泥を流し、風邪をひかないように温まってから出る。自己管理のために。


そしてタオルで体を拭き、用意されている備品の制服を着ようとロッカーを開ける


と、問題が起きた。そこに備品の制服がなかった。


流石に裸で出るのは困る。それに携帯は庵に預けてきたので助けも呼べない。


どうするか、とりあえず、ドライヤーをしながら考える。


すると思い至った。確か、歴代風紀委員長の中にこよなく和服を愛した人間がいたこ


とが。そして、予算の中で度々、高い和服を買い、風紀は捨てられずに、代々仕舞わ


れていることを。そして、知るものしか知らない和服を取り出し、新品の黒の和服


と、赤の帯を取り、そのほかにも必要な物を準備し、着替えた。


大分、時間をかけてしまったか。しかし、ワックスを置いとくなら、制服を置いてお


いて欲しいものだ。


そして風紀室に戻って、ドアを開けた。


「話は進んだか?」


全員が目を見開き、頬を染める。


「まーちゃん…ど、どうしたの?何で和服?かっこいいけど…色気が。」


その声で我に返った、秦弥が注意してくる。


「七星!お前!らしくもなく長風呂だったと思ったが、そんなものをわざわざ着てい


たのか。校則違反だぞ!」


「へぇ、生徒会長様が校則違反か、ん?朝日向でも狙ってんのか?」


「えっ、せせ先生、そんな。」


真っ赤になって俯く。


相手にするのが面倒くさいので、とりあえず、庵の横で、暖かいお茶を作法に則って


飲む。自然と静かになったのを見計らっていう。


「秦弥、俺が好き好んで着ると本気で思っているのか?」


教室の空気がピンと張る。


「すまない、動揺した。だが、備品の制服があっただろう!」


「なかった。」


「は?いや、だが…」


「なかった、大方、制服を破いた風紀委員の誰かが無断で制服を交換したのだろ


う。」


「だが、それだけでは、備品が全てなくなるのは話がつかない。」


「収支報告だが、制服分を中貫したのだろう。ここのは結構な値段になる。」


「ちっ、膿がどんどんと。七星、悪かった。」


「別に構わない。それで、どこまで進んだ?庵。」


「うんうん、ちゃーんと聞いてたよ。えっとね…


それで、犯人を炙り出せないなって。」


庵から、詳細を全て聞き終わる。何故か他の連中はずっと黙ったままだった。


「なるほどな…で、どうするつもりだ、秦弥?」


「もう一方から攻めることはできるが、吐かないだろうな。」


「あの、一ノ瀬先輩、もう一方とは?」


「圭ちゃん、分かる、僕も聞きたーい。」


「今回、風紀委員の中でも、犯人を手伝っていたものがいたんだ。」


「ふーん、風紀委員なぁ。」


「あの、風紀委員がそんなことをするんですか?」


「高杉と言ったか?あぁ、風紀委員も所詮は人だ。何か利益を提示されたのだろう。


だが、そんなものに靡く委員を入れたのは、俺の責任だ。」


「うわっ、トップって大変なんだな、大丈夫かよ、圭?」


「あぁ、うん、頑張るよ。」


「あああの、わ私は同じ人にまた襲われるんじゃ…」


「んー、ないとは言い切れないよねー。地道に探すしかないかな?」


「そ、そんな。」


「おーい、傍観してないで、生徒会長様も何か案ないのか?一応、俺の生徒だし。」


また一斉にこちらに向く視線、本当に何なんだ。


「これは風紀の管轄だ。俺が自分から手を貸すことはない。」


その言葉に何人かが反応する。一年生と筒香だ。


「随分と冷たいんだな?」


「歴代最高と呼ばれる生徒会長も所詮はこの程度というやつですか。」


「会長、それはねぇんじゃねぇの。」


筒香は不良だから、相変わらずだが、高杉というやつには嫉妬を向けられている。


そして、榊は身近な人間を大切にするタイプらしい。


「眞央先輩…」


「生徒会長…」


それぞれが反応する中で、俺は冷めた目でそれを見る。


だが、急に庵が抱きついてくる。


「まーちゃんは悪くないもん、それに冷たくなんてないもん。」


よく見ると目をうるうるさせている。


「あまり詳しくは知らないだろうが、生徒会長は風紀の管轄に口を出してはいけない


こととなっている。それは、最悪は生徒会長解任にまで至る越権行為だからな。七星


が会長で無くなると厄介なことになる、主に理事会とかな。」


「秦弥、おしゃべりがすぎる。それに庵、別に悲しまなくていい。」


「悪かった。」


筒香が謝る。


「気にしていないので別に構わない。」


その返答で全ての謝罪をきる、本当にどう思おうがそいつの勝手だ。


俺を批難した人間の顔が曇る中、少し考えごとをしていた秦弥が思わず言う。


「眞央、お前、犯人の目星がついてるんじゃないか?」


「え?眞央先輩、犯人のこと知ってるんですか?」


「半分正解で半分間違いということだろうな。」


「秦ちゃん、分かるように言ってよ。」


「先程、眞央は、『俺が自分から力を貸すことはない』と言った。つまり、『風紀が求


めれば貸す』と言うことになる。それに、全校生徒を把握している眞…七星なら犯人


探しは可能だろう。」


「さすが、まーちゃん!!」


「全校生徒…バケモンかよ。」


「本当に、全校生徒を知っているんですか。どうにも胡散臭いですが?」


「おい、湊。それは…」


「さぁな、秦弥は俺を過大評価するのが好きなんだ、真に受けるな。


だが、今回の犯人がわかるのはあながち間違いではない。予測の範囲だが、


犯人は二年D組 阿部 麻里奈そして、E組 田辺 美紅じゃないか?」


「んぅ?僕、知らなぁい。秦ちゃん、問題児か何かかな?」


「知らんが、問題児ではないだろう。今、写真を出す。」


そう言って、全員の前に2枚の写真を置く。


「「あ!!この人です/だ!」」


朝日向と圭が反応を示す。


全員が驚愕してこちらを見る。そのタイミングで俺のケータイが鳴る。


画面を確認し、すぐに応対する。相手に合わせてイタリア語で出る。


『七星だ、要件は何だ?(Quali sono i requisiti?)』


『あぁ、会長。久しぶり。そろそろ帰れそうだから嬉しくて電話しちゃった。』


『そうか、気をつけて帰って来るといい。』


『待っててね、僕のジャポーネ。』


そうしてすぐ切る。


「何か急用か?」


秦弥が聞いてくる、隣では一年が「何語?」「何でしょう。」と会話をしている。


「いや、そう言うわけではないな。」


「ねぇねぇ、まーちゃん、どうやって犯人分かったの?」


「俺も聞きたい、何故分かった?」


「そうですね、散々失礼なことを言った身ですが、できればお聞きしたいです。


犯人の方たちは、圭が言った特徴にまるで当てはまりません。近くで見た人間でしか


分かる事はない、それなのになぜ?」


「犯人は監視カメラに写っていなかった、そして朝日向が人通りの少ない近道を案内


された時点で、その辺りに詳しい園芸部か計画的であるかもしくはその両方であるこ


とがわかる。金髪、ピアス、化粧をすることで自分から最も遠い存在を印象付けたか


ったなら、黒髪で尚且つ、化粧が印象に残るほど濃かったなら化粧をしない真面目な


生徒。そして暴言の中に、人の彼氏を奪ったことがあったなら、ここ最近、校内で別


れた生徒。今まで、していたことを変化させると必ず表に出てくる。そして、朝日向


の非公式の親衛隊の存在。これらの情報を知っていれば特定するのは簡単だ。」


「いやいやいや…簡単じゃねぇって。」


秦弥と庵以外があり得ないものを見た顔で見てくる。


朝日向は何故か顔を赤くしているから例外だが。


「黒髪で化粧をしない真面目な女子生徒なんて、何人いると思ってやがる。」


「だが、田辺は何故協力する?」


「秦ちゃん、友情はね、例え悪いことだって分かっていても友達を選んじゃうものな


んだよ。友達がいない秦ちゃんには、わからないかもしれないけど。」


「え?委員長、友達いないんすか?」


「天沢、余計なことを言うな。それに、田辺と阿部は接点がない。」


「は?どう言うことだ?」


「つまり、出会ったことのない二人が朝日向さんをいじめるためだけに徒党を組んだ


と言うことだ。」


「え、ですが、学校では接点がなくても、プライベートなら接点があったかもしれま


せんし。」


「湊は本屋に行った時に初めてあった学校のやつといじめる相談をすんのかよ?」


「確かに、それはあり得ないかもね。」


「あああの、話が逸れてるんじゃ。それに生徒会長さんなら、わかってるんじゃ…」


全員が早く話してくれとばかりに視線を向けられる。


「まず、前提から違う。安倍から田辺に近づいたのではなく、田辺が阿部に近づいた


んだ。先程も言った通り、犯人は園芸部か計画的であるか、その両方だと言った。


そして今回の場合、阿部は園芸部員だが、性質は計画的とは言い難い。だから、犯人


に最も近くとも、こんなものを立てれるわけがない。」


「確かに、僕を怒鳴りつけて追い返そうとしたあの先輩が思いつくとはとても…」


「そして、榊は場面を限定しすぎだな。例えば、喫茶店で阿部と太田が別れ話をす


る。阿部は性格的に店内で怒鳴り散らすだろう。それを見ていた田辺が阿部に近づ


く。想像に難くないことだろう。」


「でも、まーちゃん、動機は?」


「他人の不幸は蜜の味というだろう。」


「つまり動機はなかったということですか?」


「違うな、七星の言葉を正確に解釈するならば、動機は他人の不幸を見ることだろ


う。朝日向でも阿部でもどちらでもよかったんだろう。苦渋の顔を見られれば。」


「ちっ、質が悪いな。だが、証拠もないだろ?」


「阿部の方は、ボロを出させることもできるし、普通に認める可能性もありそうだ


が、田辺の方は…認めないだろうな。決定的な証拠がなければ…」


「そ、そんなのあんまりです。私も阿部先輩も可哀想じゃないですか!!」


「でも、そーだよな。自分の欲求のために利用されたもんだし。」


「はぁ、秦弥、根暗の方から証言を取ればいいだろう?」


「なるほど、いや、だが…」


「まーちゃん、僕にも教えてよ!」


「この計画は田辺の手によって立てられており、お膳立てされたものだ。


そして犯人側と繋がっていた根暗。繋がっていたのは、田辺だろう。では、根暗は何


て頼まれたら向こうに着く?」


「秦ちゃんが教師側から推薦されて選んだとはいえ問題があったら、副委員長には任


命しないよね。」


「根暗は、何事も真面目に取り組み、成績も良く、提出物も期限通りに出す、教師陣


には品性方正で通っていた。」


「ハッ、簡単だろ。どうせそいつモテないんだろ?付き合ってあげるだとか、やらせ


てあげるとでも言われたんだろ。」


「言い方が最低ですね。」


「まっ、でも間違ってなさそうなのがより現実を突きつけられるよな。」


「榊はモテるでしょう。」


「いや、まぁそんなには…それを言ったら湊もだろ?」


「多分、この中で一番モテるのは、まーちゃんだよー。」


「そうですね、俺も眞央先輩だと思います。」


「で、実際はどうなんだよ?」


「筒香先生、今の時代はセクシャルハラスメントに当たりますよ。それにあなたにも


サボっていたことを報告し、減給処分させてもらいます。」


「一ノ瀬は頭が固すぎる、七星のスピリチュアルガードか何かかよ。」


話が逸れてきた頃合いを見計らい、俺は席を立って帰ろうとする。教師陣に新入生歓


迎会の方は引き継いでからきたため、終わっていても問題ない。


だが、報告を受ける必要がある。


「あああの!!!」


和服を引っ張って引き止められる。顔をあげると真っ赤になっていた。


「私の名前、朝日向 美桜です。好きなことは、読書と料理です!


今日は色々とありがとうございました!あの、美桜って呼んでください!」


夕暮れ時の風紀室、そよ風にカーテンと朝日向の髪が揺らめき、顔を真っ赤にし、目


は涙でうるみ、恥ずかしさを堪え必死に伝える姿は、多分、綺麗なのだろうと思う。


室内が静まっていることからも、全員が俺の一挙一動に注目しているのだろう。


多分、秦弥と庵には分かるだろう、作り笑いをして、引っ張られた手を取る。


「丁寧な自己紹介、感謝する。だが、俺が名前を呼ぶのは役員のみと決めている


ので、女性である君の名前を呼ぶ事はない。」


「あの、その私はあなたのこと…」


意を決したように、何か言おうとする、この雰囲気は面倒だと察する。


あまりしないが、たまに面倒な女にする社交辞令を行う。


自然に一歩下がり、朝日向の手の甲にキスをする。


ーーーチュッ


「へ!?」


赤い顔をさらに真っ赤にさせる。


手の甲から顔を少しだけ上げて、


「申し訳ないが、この後もやらなければいけないことがあるので失礼する。」


そうして理解の追いついていない朝日向をおいて出ていく。




「朝日向ってもしかしてさ…」


「うん、そういうことなんだろうね。」


「ですが、朝日向さんは一般家庭の出ですし、生徒会長が選ぶとは思えませんが。」


「湊はそういうの気にするタイプだったっけ?」


「いえ、ただ、会長の家は七星でしょう?七星といえば財閥の中でもトップクラスで


すし。そういうのには厳しそうだなっと。」


「でもよ、好きじゃない女にあんなことするかよ?」


「と言っているが、付き合いの長い奴ら的にはどうなんだ?」


「脈なしだろうな。/脈なしかな。」


「え、でも会長すげぇ笑顔だったじゃん?」


「まーちゃんのあれは作り笑いだよ。」


「フゥン、つまんねぇな。」


「眞央が俺と天沢に分かるように、作り笑いをしたのは、この事態になった時に訂正


しろということだ、万が一噂にでもなると、学校の秩序が乱れる。お前らも下手に朝


日向を応援しようとか思うなよ、眞央。いや七星がそれを望んでないんだ。」


「そんなこと、わからないじゃないですか!!」


そう苦しそうに言ったのは、朝日向だった。


「そんなの貴方たちの勝手な解釈じゃないですか!私はそんなの認めません。」


そう言って出て行った。


「あらら、聞こえちゃってたんだね。まーちゃんはこの事態も予想済みかな?」


「でも、女子相手に先輩達もひどいんでねぇーの?なぁ、湊?み、湊?」


湊が青くなりながら言う。


「先輩、今のは七星先輩のことを言っていたんですか?それとも、七星家のことを言


っていたんですか?」


「は?高杉、どういう…え、は?」


「言葉の通りだ、七星が望んでいないんだ。」


「あー、秦ちゃん、たまにそう言うことするよね。普段は使い分けなんてしないの


に。」


そう、財閥界トップである七星に逆らうことはできない。それは文字通りであり文字


通りではない。七星に強大な力はあるが、それよりも七星は必要とされている。


七星を敵に回すことは地球の生物を全て敵に回すような無謀なこと。


「七星…」


小さい声で誰かがまるで呪いの言葉のように吐き出す。


それを見ていたのは誰だったか。

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