私の懺悔

 拝啓、名も知らない神へ。懺悔いたします。私は多くの業を重ねてきました。殺人などの大きな罪ではありませんが日常生活で様々な嘘をついてきました。それを今日、ここに懺悔いたします。


 私には嫌いな人がいます。その人と今日、この日まで仲良くしているのです。私はその人へ「可愛い」「好き」と言った嘘を吐き続けております。内心は疲れ、彼女に興味など無いのが現状です。紙切れよりも薄い好意の言葉をその人にも、それ以外の人にも並べ続けています。


 そんな私にも友人がいます。しかしその友人を大切に出来ていません。連絡や会話が偶に面倒だと感じるのです。決して友人が嫌いなわけでは無いのですがどうしても私の性格を知る人と距離を置きたくなるのです。連絡を見て見ぬ振りをすることもあります。


 今日の懺悔はこれで終わります。私が信じていない神へありがとうございました。

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