第7話 中国から来た刑事

 麻薬捜査のために中国から宇都宮にやってきた捜査官、陳は、地元警察の残間とともに日本・中国間で麻薬密売を行うギャングの田の逮捕に向かうが、そこで残間の目論みにより田殺害の犯人に仕立てあげられてしまう。残間はひそかに麻薬の市場独占を狙う悪徳警官だったのだ。陳はその場で残間に殺されそうになるが素早くかわし、残間が田を撃ち殺す瞬間が録画されていた監視ビデオを取り出して、からくも追っ手から逃れた。その後、陳は身をかくまってもらった親類のケバブ売りの店先で、娼婦の玲子と出会うのだが、彼女もまた残間に陥れられ、愛する娘を人質にとられたあげく路上で商売をさせられていたのだった。玲子は、田が殺害された現場にいた2人の娼婦のうちの1人で、残間から田殺害を命じられ現場に派遣されていたのだが躊躇しトイレにいたため、もう1人の娼婦が田を殺そうとしたところを陳が部屋に押し入り、陳の罠にかかった詳細は見ていなかった。陳は玲子母子を残間一味から救うため、そして残間の企みをつぶして自らの潔白を証明するために単身動き出す。

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