第5話蛸ん壺

この、蛸ん壺は昭和区の昭和郵便局の交差点の南側にある。

朝飲みして、昼寝して、飲みたいので蛸ん壺に行く。

店内は7人しか座れない。

僕がカウンター席に座ると、大将は黙って瓶ビールを出した。

常連の証だ。

来月29日は、蛸ん壺の忘年会だが参加しようと思ってる。それを、千茶に伝えたら本人も参加したいらしい。

この人、人見知りは無いんだろうか?

僕はちょこちょこと店で、人脈を広げて来たが、コヤツは一夜でスターになろうとしている。

来週末、大将に2人分の名前を追加して貰おう。


さて、今はほろ酔い気分。

瓶ビール3本じゃ、ぐでんぐでんにはなら無い。

多分、今夜は母が赤飯を作っているだろう。


休みは直ぐに過ぎ去る。

後、8000円で木曜日まで過ごさなきゃいけない。

足りるだろうか?

否、足りる様に生活しなくてはならない。


今、千茶にもう一度確認したが、忘年会は出席すると言う。

相当な、女だ!

酔っ払って、ジジイの餌食にならなければ良いのだが。

ジジイはおっぱいがでかけりゃ、何でも良いんだから。

良し、来週末、忘年会費を払おう。

金が無くても、取り敢えずエントリーしてみる。

酔ったなぁ〜。

息が歯槽膿漏の臭いがする。

ヒロちゃんも言った。千茶を誘えばと。

だから、千茶を忘年会に誘い出席する。

しょうがない。会費は僕が払おう。

おっと、もうこんな時間。

赤飯を食べに、母の家に行こう。

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