虐待を受ける少女が異世界転生して一人の姫と出会いました。
飛翔鳳凰
第1話 日本の政治事情と神の使いを名乗るサーリャ姫
我々が住んでいる素晴らしい日本では、娘に虐待を行うという無能で溢れかえっていた。
そんな中で警察の対応は『うるせぇ!! 忙しいから後にしろ!!』と行って虐待を受けた少女を見殺しにするというものである。
そんな少女の日常は過酷なものであった。
「あんたがご飯食べていいなんて言ってないでしょ!!」
母親はそう言って娘からご飯を奪い取り、腹部を蹴り上げた。
「おえぇッ!!?」
空腹の中で腹部に込み上げてくるものは満腹感でもない。
激痛だ。
「お、お願い。も、もう許して………」
どれだけ謝罪しても虐待を止める施設ですら機能していない。
児童相談所や警察は税金を食っているが、これには全く対応しない。
我々はそんな無能な公務員に税金を払っている。
そして、後先考えずに子供を作る人間に有能は居ない。
しかし、この少女はテストでは、いつも満点を取っていた。
このような苛烈な環境下で、甘えたことも許されず、学業もまともに受けれない中で満点を取り続ける。
そんな天才少女に警察がとんでもないことを言うのだ。
「うるせぇ!! 黙ってろ!! こっちは忙しいんだ!!」
そう言って、暇なくせに定時で帰ることしか考えてないクズなお前らがこれである。
無論、こんな過酷な環境で生きている女の子が誰かに助けを求めたとしよう。
無能なお前らは無論、助けるのが当たり前、俺は助けるなどと口走るだろう。
それも一時のことに過ぎない。
実際に、虐待を受けている子供を救うということは、無能な警察様や政治家のゴミ、腐った法律などを相手にすることになる。
そして、口先だけのお助けマンたちは精神的に壊れる。
いつしか、助けるとほざいていたゴミクズ共は女を見捨てる。
これを成し遂げられるのはボランティアの人間だけである。
できた人間の集団、それがボランティアの人間たちだ。
無償でその仕事を受けてくれる人間は精神が誰よりもできているから最後まで面倒を見ることができる。
「あ、警察ですか? 子供が虐待を受けてますよ。対応してくれませんか? 対応しない? なら、このことを他の警察に報告してあなた達も法で裁かせていただきます。え? なんですか? こっちは被害者を助けるのに報告しましたよね?」
一人の男が警察を相手に怯まない。
「いやいや、来るの遅すぎですよね? おまけに、暴言も言われました。すべて音声で録音されてるので、示談で済ませるのは警察相手によくありませんよね?」
警察は渋々やってきて形だけの仕事をする。
男は警察に念押しをした。
「おい、また、虐待が再発したら、その時はわかってるよな?」
男は音声を録音しつつ警察に言い聞かせた。
そして、念のために、虐待の両親にも年を押す。
「次、虐待したら警察も含めて法で裁きます。私の時間を奪ったことや慰謝料なども請求しますので、よろしく。」
無論、その後も、無能な両親は虐待を行い、娘を殺したという。
警察は規則で罰せられた挙げ句、巨額の罰金や慰謝料を支払うだけでなく、退職処分、そして、その両親は探偵により、職場でのパワハラ行為が明らかとなり、部下全員に罰金と慰謝料を支払わされ、男にも慰謝料を取られてしまった。
男は一人の女性と一緒になくなった少女の墓参りをしている。
女性は訪ねた。
「また、守れなかったのね。悪人ほど長生きする世の中も嫌なものね………」
男は立ち上がっていう。
「全くだ。善人で戦えるものは居ない。せめて、敵を討つ、それが少女への報いだろう。」
そう言って、翌日、虐待家族の家が放火された。
「どうでもいいけど、少女の虐待を見かけた時は女性の私に任せたほうがいいんじゃない? この腐った国だと難癖つけられかねないわよ?」
男は女性の忠告に対して、こう答える。
「あぁ、その通りだ。だが、この少女は尊敬に値する。あの環境の中でテストは常に満点、脳も糖分不足、体中も打撲、おまけに、空腹で睡眠不足、そんな天才をなぜ誰も助けない!! ………すまない。取り乱してしまった。」
男は珍しく感情的になってしまう。
そう、この無能が蔓延る日本で天才が生まれても、増税おじさんや口先だけの警察さまがいる以上、神がこの国に与えた天才もこうなってしまう。
無能な人間が上に上がる中で、他の国は王位を譲り合っている国も存在する。
自分が王だと思い込んでるやつはゴミクズで自分を天才だと抜かす人間も口先だけである。
「俺は口先だけで終わらせない!! 自分の不始末は自分でつける。」
そう言って、男は無能な警察の住所も突き止めて、放火して殺したという。
無能な児童相談所も次々と放火されてしまう話はまた別とする。
「あんたがご飯食べていいなんて誰が許可した!!」
別世界で、少女が虐待を受けている。
「おぇッ………あ、あぁ………」
少女は腹部を蹴り上げられてしまったようだ。
苦しむ中で他の者の声が聞こえる。
「おい、娘を相手に大人気ないことをしておるが、これはどういうことか?」
少女は顔をなんとか挙げると其の者の姿は蛮族であるがとても勇ましく、美しくも見えてしまった。
蛮族の少女は問答無用で、虐待を行う母親を殴りつける。
そして、少女に駆け寄って、優しく声を掛けてくれた。
「大丈夫か? 悪いがここは我に任せよ。」
そう言うと、蛮族の少女は父親も瀕死にしてしまった。
少女が気絶して目を覚ましたときには、スープが置いてあった。
「おお! 起きたか!!?」
目が冷めれば蛮族の少女が見守ってくれていたようだ。
スープは卵で作ったものであり、不足だったタンパク質を摂取する。
「口に合うか? 元気になったら肉料理もすぐに用意してやるぞ?」
少女は尋ねる。
「なぜ、そこまでして私なんかを助けてくれるの?」
その問いに、蕃族の少女は逆に問う。
「虐待を受けてる者の事情をそこらの無能に話した時はなんと答えておった?」
少女は答えた。
「みんなに話しても耳を貸してくれなかった。うるさいと言われたり、面倒だとか言うだけだった。」
蛮族の少女は笑って言う。
「はっはっはっは、そうかそうか、それで、その無能と我を重ねてしまったか、失礼な奴め。」
少女は頭を撫でられてしまう。
そして、再び言いつけられる。
「いいか? 世の中の無能は面倒事を避ける。我は面倒事に対して文句も言わず、それを解決している。何故か分かるか?」
少女は首を横に降ってわからないことを訴える。
「教えてやろう。それは『神』が我に『弱者』を『守る使命』を与えたからじゃな。」
少女は笑っていった。
「ありがとう………お姉さん………うぅ………うわ~~~ん!!」
しかし、言葉を詰まらせてしまい、多いに泣いたという。
「サーリャ様!! これ以上この地に留まっては村の人に迷惑でしょう。」
蛮族の少女は『サーリャ』と呼ばれているようだ。
少女はサーリャに訪ねた。
「その、わ、私もあなたのようになりたい!! 連れてってください!!」
少女の願いにサーリャは微笑んで答える。
「はっはっは、我に着いてくるか、それは許さん!! 我が行っていることはとても危険じゃ………お主はここで我の活躍を耳で聞いておれ、そして、悪評を耳にしても我を庇うことは許さぬ。お主が再び危険な目に遭う。どうしても、我を守りたいなら、これを大切に持っておくといい。」
そう言って、サーリャはブレスレットを少女に与えた。
「我のお気に入りじゃ、再開できた時、それを返すがいいぞ。」
少女は元気に頷いた。
「サ、サーリャ姫!! そろそろ、お時間が!!」
姫を催促する部下に対して、サーリャが取り乱す。
「黙れ!! 姫に対してなんという無礼な奴じゃ!! 全く、すまんが、我はそろそろ行かねばならん。縁があればまた会おう!!」
そう言って、サーリャという少女は村を去ってしまった。
目覚めたばかりの少女は彼女との突然の別れを悲しんだ。
しかし、しばらくしてから少女の顔から悲しみは消え、毎日が笑顔で過ごす時間が増えてしまう。
それでも、時々、サーリャのことを思い出してしまうことも度々あったが、その悲しみも今ではすっかり消えてしまっていた。
「サーリャさん………私はもう悲しんだりはしてません。」
人が人を陥れることは、今に始まったことではない。
神は存在しない。
しかし、弱者を守る理由も存在しない。
サーリャはすべてを受け止めて神の使命だと豪語する。
「おぉ!! 次はあの悪人を懲らしめるぞ!! 我に続く者だけ着いて参れ!!」
本当はただただ、暴れたいだけなのかも知れない。
そんなサーリャの物語は続く。
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