第77話 無条件降伏
ドイツのオラフ・ショルツ首相は、植民地ロシアのモスクワを消滅され東部サンクトペテルブルクに常駐し陣頭指揮を行って居たため、首相官邸壊滅の難を逃れて、今イノマの降伏勧告の放映を見ていた。
「無条件降伏だと?異世界の大女王か・・・日本の厄介な妖怪を従えておる様だ、このイノマを何とか出来るか?」
悩むオラフ・ショルツ首相に急報が届いた。
「オラフ首相!大変で有ります!ロシア植民地南部、カザフスタン地区とモンゴル地区に異形のモンスターが発生!植民地兵が壊滅状態で有ります!!トルコ侵攻などやってる場合じゃ無いで有ります!」
「異形のモンスターだと?誤報ではないのか?」
「不鮮明では有りますが、画像が届いて居ります!」
逃走しながらの撮影か?画像がぶれて不鮮明ながら、ロシア兵の銃撃が全く効果が無い様に押し寄せ、兵士達を貪り喰う角の生えた黒い悪魔の映像が確認出来た。
「兵の銃撃では対処出来ません!集中砲撃でも不死身では無いかと思われる化け物で有ります!!」
遣り手で優秀なオラフは瞬時に指示を出した。
「ロシア兵をウクライナ地区から引き揚げさせろ!!放映準備!ドイツはイノマ大女王に無条件降伏する!!これ以外ドイツが存続する道は無い!!」
イノマ大女王に向けた放映は。
「私はドイツ連邦共和国のオラフ・ショルツ首相で有ります!
我がドイツはイノマ大女王様に無条件降伏します。
敗戦国が厚かましい要請では有りますが、急を用すため放映で失礼します。
植民地ロシアに異常発生したモンスターの退治をお願い出来ませんか?その他は言い成りで構いません!
お返事お待ちして居ります」
ドイツの俗国スイスにデンマーク、ルクセンブルグの3国は、戦闘行為のみは中止したが様子伺い状態だった。
イギリス王国のチャールズ三世は、問題の山を抱えて悶絶していた。
「チャールズ王、オーストラリア大陸の原住民の反乱で、移民は全滅しました!」
「チャールズ王、インディアナ大陸の原住民の反乱で、植民地統治者コロンボス伯爵以下一族、兵士全滅したそうで有ります!」
「チャールズ王、植民地インドの中央ジャーカンド州にて、異形のモンスターが異常発生!原住民が補食されて居ります!」
「インドにモンスターだと?」
「異世界から来たイノマ大女王が、核爆弾の元ウランとかを消滅させまして、ウラン鉱石が大量に有った場所からモンスターが発生したそうで有ります!」
その時ドイツ首相の無条件降伏の放映が有った。
「ドイツ植民地にもモンスターが発生したのか・・・イノマ大女王様なら、モンスター退治してくれる?
放映準備せよ!!イノマ大女王様に無条件降伏する!!」
チャールズ王は、無条件降伏の放映を行った。
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