第73話 国際連盟の盟主【2】

 食べ歩きエルド大頭領のお勧め、伸びる珍しいアイスクリーム『ドンドゥルマ』を食べてる時、佳子から通信が入った。


 エルド大頭領も隣で聞いている。

『イノマ大女王様、こちらは佳子、カッパドキアと言う所の警備兵が私達を不法逮捕しようとして居ります』

「調子に乗って暴れたの?」

『え?違法行為は行って居りません、首都アンカラで50リラのシシ・ケバブを200リラでの吹っ掛けを注意しただけ』


「カッパドキアの観光客からの苦情は聞いた、警備兵は商人から賄賂を貰い違法行為を助長しておる、自由に成敗して良いぞ」


「佳子、警備兵は商人から賄賂を貰い違法行為を助長してるって、成敗暴れて良いよ」

『成る程、了解!!』


「ゴン子と佳子に暴れる許可を出しました」

「ネヴシェヒル市の軍を出動さる!アスラン隊長に犯罪者全員引き渡す様に言って下さい」

 エルド大頭領は、護衛兵に「ネヴシェヒル市の軍を出動させろ!」と命じて居た。


「イノマ様、その腕輪通信機?凄い性能ですね」

「ピーター、腕輪通信機エルド大頭領に渡して」

「貰って良いのですか?」

「相手を思い描いて話すと、その相手に繋がります、この腕輪は通信だけで無く本来収納もくてきの腕輪です、プレゼントした腕輪は無制限に収納出来る物です」


 高性能で多機能の腕輪に、エルド大頭領が喜んで居る所に今度はゴン子から通信が入った。

『お前達は、異世界から来たイノマの従者と言う事は判明しておる!イノマとヨーロッパ各国の同盟を阻止する!命令に背けばお前達二人は無惨な死骸をさらす事になる』


『同盟を結ばれて困るのは、イギリス?ドイツ?それともフランス?』

『余計な詮索をするな!我らがどの国の工作員か、お嬢ちゃんが知ると生きて帰す訳に行かん事になるぞ』


『3国を言って反応を見た、ドイツの工作員だね!新型大陸間弾道自走核爆弾が完成するまでの時間稼ぎ?』

『・・・核ミサイルの事を何故知って居る!!』

『私達、伊達に女神をやって居ないよ!核爆弾のウランは全て消滅させた!ウランが存在しないので、核ミサイルは絶対完成しない!』


『嬢ちゃんは知り過ぎて居る様だ、生かしては帰さん!』

『佳子、我慢させた!工作員の国も目的も判明した!反撃開始!!』


 何か面白い事に成ってる。


『イノマ聞いた?ドイツ工作員がカッパドキアを牛耳ってたよ』

「こちらイノマ、隣でエルド大頭領が喜んで居ます、大頭領がネヴシェヒル市の軍を出動させました。アスラン隊長に犯罪者全員引き渡して下さい」

『了解、佳子と待機します』


「面白く成りましたな、ドイツの弱味を握りました。明日の開催世界連盟発足に情報を流します!」

 大国の大頭領はお人好しでは勤まらん、悪い笑顔をして居た。

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