第59話 新しい超人仲間

 京都第1首都に帰った私達は、妖怪に一般人の歓声に迎えられた。

 世界に向けて発信した映像を、日本全土にも実況テレビ放映したそうで、私達の活躍を国民全てが知って居た。


 憲兵が誘導するに任せ、私達は自在車に乗ったまま、京都御所に移動した。

「イノマ様、僕達三人はどうすれば良い?」

 イリスからの通信だ。

「降りて走ったら従者みたいに扱われる、そのまま飛んで着いて来たら良い!」

「了解!」

 街道で歓声を上げる人達はイリス達を眺めて居るが、飛行する妖怪を見慣れて居るようで特別興味を引くようでは無かった。


 京都御所前で停車、イリス達も降りて来た。

 自在車を収納し宮内衛兵に案内され私達全員、藤宮ふじのみや神皇しんのうの皇室に入った。

「異世界の大女王イノマ様!日本ひのもとの危機をお救い下さり、有り難う御座ました」


 私達を迎えた、藤宮神皇ふじのみやしんのうは腰の低い普通のおじさんだった。

「イノマ大女王様、超人に成るために、どんな修行をされたのですか?」

「これこれ、佳子かこさん不躾ぶしつけですよ」


 私に質問して、神皇がいさめている子は神皇の娘との事で、元気な可愛い子だ。

「佳子さん、超人になりたい?」

「はい!イノマ様の様に成りたいです!」

「私やピーター達龍神妖精は無理だけど、お父上の許しを貰えるなら、マリンやアキナ達並の超人にしてあげる事は出来るよ」

「私を超人にして下さい!!」


 藤宮神皇を見ると、頷いて居る、佳子は冒険者気質を持っている、仲間に加えても良さそうだ。

「超人に成ると、普通人に戻る事は出来ん!秘術を施すと並の妖怪以上の存在に成るが後悔せんか?」

「妖怪様以上になれるなんて、素敵です!!」


 佳子は私より小さい、超人養成ギブス大丈夫と思うがピーターを見る、頷いて居るので望みを叶えてやる事にした。


「そこの部屋で秘術を施す、着いて参れ!」

 三人小部屋に入った。

「ピーター盗聴監視を遮断してくれ!」

「主様完了です」

「佳子全裸になって」佳子は戸惑う事無く全裸になった。

「ピーター佳子に異常は無いな?」

 ピーターが頷く、問題無い様だ。佳子は異世界人、超人養成ギブスに拒否反応とかしないと思うが、念の為ピーターに確認させた訳だ。


「佳子、目を瞑って」

 ピーターが超人養成ギブスを、佳子の背中に押し付けた、瞬間透明の膜になり佳子の全身を覆った。

「目を開けて服を着て良い、この状態で安静にして3分経てば佳子も超人だ」


 イリス達は報道陣からインタビューを受けて居た様だ。

 部屋から出ると、全員の注目を浴びた。

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