人は見たいものだけ見て、見たくないものには目を瞑るもの。けれど、否応にも見えてしまう。見てしまう。気づいてしまう。と思えば見えたのが、あろうことか三大怨霊の一人。しかも、誰もが抱くイメージと真逆である。人だろうと、人ならざるものだろうと、コミカルな言動が事件として起こるホラーとケンカすることなく、上手く両立させて、いい味を出している。ただ、下手な怨霊より結局のところ、人間が一番怖いのは確かだ。