01-05 高牟神社 - タカミムスビの神

#高牟神社


ご祭神はタカミムスビの神、カミムスビの神、応神天皇。


#高皇産霊神


どうやら僕は、タカミムスビの神に対し徳川家康のイメージを投影する癖があるようだ。


古事記には、タカミムスビの神は誕生して間もなく姿を隠したとある。が、その割にはその後も”たかまのはら”において中心的な役割を果たす。国譲りの進め方に関する会議の招集から天孫降臨、そして神武東征の際にヤタガラスや”ふつのみたま”といった助け舟を出すなど、”たかまのはら”の重大な意思決定の際にはほぼ常に彼の御名が出る。

将軍職を退いて隠居した後も、駿府城で外交などをやっていた家康がどうしても連想される。


また、タカミムスビの神の娘に、タクハタチチヒメの命とミホツヒメの命がいる。前者はアマテラス大神の第1子アメノオシホミミの尊と結婚し、皇室の祖神となった。後者は国譲りの際、オオモノヌシの神の忠誠心を確認するため、タカミムスビの神がオオモノヌシの神と結婚させた。

政略結婚くらい、戦国大名はみんなやっていたとは思う。が、僕が最初に知った例は、家康の意向により彼の孫にあたる天徳院が、加賀の前田利常と結婚した件だ。


おかげで僕にとっての「タカミムスビの神」像は家康そのもの。よく言えば、政治的手腕に優れた駆け引き上手。悪く言えば、腹に一物も二物もある食えないお方。

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