第50話

かねてから懸念されていた事態が発生してしまった…


まず、地底人類への地上世界疾病のパンデミック発生。

幸いにして、地上人類には馴染み深い病気ばかりだったので、地底人を地上の病院へ連れてきて治療を行う事と予防接種を並行して実施するで1ヶ月程で収束。


一息付けたなと思ってた所で、地上人類への地底世界疾病のパンデミックが発生。

最初の患者群が言語学者と鉱山技師だったようだが、複数の大規模クラスターが同時発生して大流行に。

こちらも幸いにして、先行して進められていた抗体開発が上手く行き、半年程の間に数万人の感染者と数千の死者を出したものの何とか収束…


勢いづいていた地底世界への開発投資に大きくブレーキがかかり、月面を経由しての火星探査への投資額が急増。

関与する人間がふえたことで、月面基地建設が大きく進む事となる。


で、


「いつになったらこの閉鎖空間から出られるのだろうか…」

長期閉鎖空間試験中の俺は、外部から遮断された環境で、外の世界がそんな事になっているとは全く知らず。


日付感覚曖昧になった頭で、試験の終わりを思うのであった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る