第46話
月面に初めて人が降り立ったのが約1世紀前。
その後、月に対する関心が薄れたのか、月面基地建設の機運が高まったのは、火星植民の為の前線基地とするためだ。
「火星と安定的に通信を行うためには月面以外にも中継点が必要だ」
通信の確保は重要だ。火星に地球から即時に対応班を送れる訳ではないが、連絡自体に数日かかっていては、問題が悪化する一方だ。
光通信でも最短で6分ほどかかる計算なので、リアルタイム通信は難しいだろう。地球以上にテキストデータをやり取りする形になるかもしれない。
また、火星と地球では、会合周期の問題で2週間ほど連絡が取れなくなる時期がある。
その2週間をいかに凌ぐかも考える必要がある。
「火星探査機はその2週間は沈黙していたのか」
過去の探査機は連絡が取れない2週間は地球との通信と途絶させていた。
今回もそうなるだろうか…。
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