第37話

以前からあった大陸横断鉄道鉄道を時速800キロを越える高速鉄道に置き換える事業が完遂してかなり経つ。それまでは優雅な鉄道の旅だった物が普段使いの交通の足に変わったのだ。


「そりゃ、こうなる訳か…」

馬鈴薯の悪夢から逃れようと次のバイトを探していた俺達が見つけたのは、大陸横断鉄道の保線要員だった。


「何でも複数の人食い鶏の集団が見つかったとか。」

「それは、学生アルバイトの仕事ではなくて、プロの猟師に回す仕事だろう?」

「余りに範囲が広くて、猟師だけでは手が足りないんだと。それに自然保護団体過激派も数が減って来たらしい。」

「そりゃ、あちこちに危ない生物放してたらなぁ…」


見渡す限り何もなく、ただ線路が続いてる光景にバイト選びを間違ったかとため息をつく。

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