夢日記
@Rinto_whisky
第1話 学校
騒がしいニュースから一日が始まった。
学校に不審者が侵入し,女生徒の下着を盗んでいったらしい。
それも日中に堂々と犯行に及び,カメラに姿が映っていたが取り逃したそうだ。
以前に女生徒が盗撮被害を受け,先生に報告しに来たところに遭遇したこともあったが,不審者もよくそんなリスクのあることをするなと逆に関心したものだ。
早く捕まることを祈ろう。
しかしながら,うちの学校の女学生は確かに可愛い子が多いからこんなことが起きてしまうのだ。
本当,罪深いところだここは。
その後は特に何もなく,授業を受け,あっという間に午後になった。
放課後,窓を開けて外を見ていると,西側の雲行きが怪しいと思った。
何となくの勘だが雪が降る予感がした。
そんなことを思っていると,何だか外が騒がしい。
ふと下を覗くと,ボヤ騒ぎが起きている。
あれは附属の幼稚園の方か。消火栓のホースらしきもので放水している。
幸い被害は最小限であったらしい。
途中,誰かが服に引火していたがすぐに水をかけられていた。
火傷などないことを祈ろう。
消防車がやっときた。
火はすぐに消されたものの,幼稚園児はずっと怯えた様子でいた。先生は大変そうだ。
火事は怖いものだ。あの幼稚園児は恐怖を知り,一生それに囚われ続けるのだろう。
私もそうだ。もう10年も前なのにあの地震を境に記憶が分断されている。
恐怖を人に伝えるのは難しい。あの子達は身をもって経験したことで,人一倍神経質になるだろう。
それで良いのだ。繰り返さないこと大事なんだ。良い経験をしたな,幼稚園児よ。
明日,詳しい状況が分かるかな。
受験生の私はいつも通り図書館で勉強していた。
予想通りというか,予想以上に雪が降っている。石油ストーブが頑張りを見せているお陰かここは暖かい。
いつの間にか帰る時間になり,準備をしたが交通機関が麻痺しているらしい。
そしてここは山の上。除雪が入らないと下山出来ない。そして視界が最悪だ。
他の生徒は帰っているらしい。
私もこんなになるのが分かっていればさっさと帰ればよかった。
途方に暮れていると先生に声をかけられた。
黒髪ロングでしっかりとスーツを身に纏う美人な先生。スタイルも良くて人気の先生だ。
違う学年の先生だから面識がないが,無表情で怖いという印象のある先生だ。
何を考えているか読み取れなくて不気味だと有名だ。
先生は元々当直らしい......ということは独身女性か。
私は余計なことに頭が回るらしい。
弊学では当直の先生は独身が持ち回りで担当することになっている。
これ以上は余計な詮索はやめておこう。変に傷つくかもしれない。
先生の提案でセミナーハウスに泊まることになった。
食料はちゃんと確保されていた。
最悪,非常食にも手をつければ良い。
風呂もあるし,普通に寝れる。
弊学は災害時への対策が異常に高い。
それもこれも10年前のあの災害の経験から,避難所として受け入れる体制だけでなく,その中でも美味しいご飯が食べられ,清潔さを保ち,プライバシーに配慮し,楽しめる場所を目指しているらしい。
維持費は大変そうだが,そういうところが弊学の好きなところだ。
先生がセミナーハウスを案内してくれた。
そう言えば初めて入る建物だ。
先生とは最初は恐る恐る話していたのだが,この人は人見知りなだけで,意外と怖がりなだけだと気がついた。
ひと通り教えてもらい,当直室に戻って来た。
なぜかその人は目の前で着替え始めた。
白い肌に薄い黄色の下着をつけている姿はとても綺麗だった。
清楚系黒髪ロングスーツ若年成人女性が男生徒の前で着替え始める......。
情報量が多すぎる。
「見せても減らないものでしょ。」とは言われたが,すぐに目を逸らしてしまった。
これを告発すればこの先生は終わるだろうが,良い経験をしたということで黙っておこう。
ベッドのシーツをつけるのを手伝って欲しいと言われたので,手伝った。
なぜかわからないが,裏起毛の布団カバーと薄いシーツを交互に重ね合計4枚を敷布団につけた。
何か理由があるのかもしれないが聞かないことにした。
そして,手伝いが終わったので自分のをやろうと部屋に行こうとした。
すると,「ストーブあるのはここと食堂(LDK)だけだよ」と言ってきた。
これは誘いなのか。私はどうすれば......。
......。と続きを見たかったが,流石に進捗を産まなければと思い,起きた。
11月14日午後 大学図書館閉架の閲覧席にて
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