第14話 退屈と
赤い瓶の香水をつけたから
ドラッカーという名が似合う匂いの媚薬
俺は匂いに酔 赤い瓶を好んだ
街に出て 香水を漂わせる
同じ年の女に声を掛ける
繰り返す すり鉢のすりこぎ
いい匂いだね 女が言う
俺は夜眠らない 夕方に眠る
夜が蒼くなれば目覚め 狩りにいく
ガールハントティーンエイジ
ガールハントティーンエイジ
赤い瓶の香水を漂わせる
医者にもらったデパスを噛む
俺は不安を消し 退屈を憎んだ
フリーペーパーの情報誌を丸める
セキュリティの甘いクラブに行く
繰り返す すり鉢のすりこぎ
ぼーっとするねと 心が言う
退屈なのは情熱がないから
退屈なのは暴走がないから
籠からでた鳥になったつもり
籠の外には鉄格子
あいつはヤスリで格子を切って
飛び立った
俺はガールハントティーンエイジ
俺はガールハントティーンエイジ
あいつはギターを残していった
退屈と
戦うために
俺を想い
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