第6話 光から遊びに誘われる

 アニメの音楽を聴いていると、スマホの着信が鳴った。菊一かなと思っていると、別の人物からとなっていた。


「七瀬君、こんばんは」


 女性とラインのやり取りをするのは初めて。沙月は交際していたにもかかわらず、アドレスを教えてもらえなかった。冷静になってみると、一ミリも必要とされていなかった。


「天音さん、こんばんは。用件は何かな?」


 簡単なやり取りをしたいだけなのかなと思っていたけど、そうではなかった。


「よかったらだけど、どこかに遊びに行かないかなと思って・・・・・・」


「六人グループで?」


「違うよ。二人でだよ」


 二人きりであると知って、心の中に電流が走った。


「天音さんと二人で遊びに行くの?」


「無理にとはいわないけど・・・・・・」


 一度くらいなら遊びに行ってもいいか、そのように考えた男は了承することにした。


「OK。遊びに行こう」


「ありがとう・・・・・・」


「日程はいつにするの?」


「今度の土曜日でどう。時間は二時くらいで」


 隆三は土曜日の予定を確認すると、何も入っていなかった。


「その日でOKだよ」


「ありがとう・・・・・・」


 ラインのやり取りを終えたあと、お出かけについて考えていた。



 







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