22日目 銃殺。

あと少しだというのに。





砂漠の国へ入国直前、月が人間の形になるために転移者の反発体質を使って弱体化した。


そのタイミングで武装集団に襲われた。


月は戦闘能力は高いが頭が悪い。


身体に刺さった銃弾を全て抜いて力を入れてしまい、大量の出血をして意識が飛んでしまった。

失神したのはそこまで長い時間ではない。しかし、その間に転移者が死亡。


砂漠の国が怒り狂った月に滅ぼされた。



そろそろやり直しの限界が迫っている。

本来は管理者の域を超えてしまう行動だが仕方ない。


月がこの状態になると高確率でエルフがこの世界を見限る。


反発体質を瞬間的に少し強め、魔珠を破壊可能な状態にした。


これをしてしまえば反発体質が今後強まり続ける可能性がある。

だが、この場を回数で切り抜けるにはもう力がない。


もう目と鼻の先なのだ。


さっさと儀式を終わらせて願いを叶えてほしい。

できればこの世界から去ってほしい。



初めて干渉したこの件は、やり直し1回で済んだ。

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